詩のような 世界

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2003年09月09日(火) 侵食


今にも吐きそうで仕方がないのです

とにかくもう

赤や黒や白の顔たちが胃を満たし

さらに悪いことに

それらは皆わたしを眼中に入れているのですから


わたしは視線から逃げようともがく

じたばたすればするほど締めつけてくる

それらの臭い欲や企みが

わたしの腸へどくどくと流れ落ちる


気がつけばわたしは謝っていました

口に出すことはありませんが

どうかその手を離してくださいな

何も求めないでくださいな

おなかがいたいおなかがいたいおなかが


それでもわたしは微笑み続けるのです

どこも痛くない振りなど簡単ですから

内部に侵入する者たちは

確実にわたしの一部となりつつあります


がぶりがぶりと内膜に食らいつく

わたしはそれらの重みに身震いする

抉られて抉られて抉られて抉られて

居なくなるのはわたしの方なのだろう?



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