詩のような 世界
目次|←|→
優しいお爺さんからもらったキスを大切に飲み込む少年 彼を振り向かせたい私だけど それは不思議の国のアリスになることより困難 なぜならそう 彼は心に深く傷を負ってしまったから あのお爺さんは意地悪婆さんに夢中なんだって
人間は追いかけていたい生き物なのかもしれない そう気づいた途端 彼がますます魅力的な存在になったの ワカメちゃんレヴェルのスカート丈にしてみた ゆ・う・わ・くするために でも彼は私にお情けの笑顔をくれるだけ
なんて素敵な反応なんでしょう これぞまさに理想的でしょう
それにしてもあのお爺さんは調子が良すぎる 彼を見かけるたびに お爺さんはシワシワの手で彼の身体を愛撫する ずるいずるいずるい 私には真似できないテクニックじゃないの 恍惚とした彼を抱く姿に嫉妬
敬老の日にお爺さんと意地悪婆さんが挙式 信じられないハッピーな展開 それから彼は私を欲しがりだした
私は一気にお爺さんを好きになった この際不倫でもいいや
|