常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)、名前は知っていたけれど、行ったことはありませんでした。 なぜあの北の地方にハワイアン?と思いながら(笑) 何年前だったか、偶然テレビで、このハワイアンセンターについて取り上げた番組を見て、さびれ行く炭鉱の町の起死回生の策として作られた施設だったことや、フラダンスを踊るダンサーたちが、なんと炭鉱町の娘さんだったことを知り、驚き、感動したのを覚えています。 それまで、てっきりハワイからプロのダンサーを連れてきているのだと思っていたので(^^;
町おこしと言う言葉はよく聞きますが、これぞ究極ですよね。 昭和40年代に、しかもハワイとは環境も風景もほど遠い福島に、ハワイアンセンターを作ると言う発想が、いったいどこから出たものか。 そして、素朴な炭鉱町の娘さんたちに、あの露出度の高い格好で、見たこともなかったフラダンスを踊らせると考えたのもびっくりですし、それを見事に成し遂げた娘さんたちも感嘆ものです。
フラダンスをテーマにした映画ができると最初に聞いた時は、あのハワイアンセンターのこととは知りませんでした。 今はフラダンスを習っている人たちも多いらしいので、そんなところかなと・・・ 常磐ハワイアンセンターの実話をもとにした映画だと知って、これは絶対に見たい、と思いました。 ところが・・・なんと私がいつも行く映画館には、この映画が来ない(-"-;) うそ、そんなぁ(:_;) 仕方なく、県内で上映している映画館を検索して、かなり遠くにある、今まで行ったことのない映画館に行く決心をしました(おおげさ!)
いゃぁ、行ってよかった、遠かったけど(笑) 素直に笑い、やきもきし、応援し、泣きました(^^; 炭鉱しかない、とんでもない田舎町に招かれ、「なんなの、ここは〜?」と思わず叫んでしまうフラダンスの先生(笑) 松雪泰子さん演じるこの先生は、なんとも鼻っ柱の強い、けれど都会での成功の夢破れた挫折感のため、どこか自暴自棄な雰囲気を持った女性。 言動も荒っぽく、時折暴走するけれど(笑)、ダンサー志願の素朴な娘たちを教えるうちに、少しずつ心を通わせて行く様が暖かかった。勇ましく、かっこいい先生でした。
フラガールの一人、南海キャンディーズのしずちゃん、身体が大きくて、ちょっととろそうな(すみません)、でも純情な女の子の役。 これが意外なほど(さらにすみません)はまっていて、とってもかわいかったです。 フラガールのリーダー的存在の女の子を演じた蒼井優ちゃん、クライマックスの舞台でのソロダンスのシーンのなんて美しかったこと。 思わず拍手したくなるほどすばらしいダンスで、感動しました。
とてもできそうにない、と言うようなことに挑戦し、様々な困難を乗り越えて夢を叶えるお話、と言ってしまえばそれまでですが、やはりこういうテーマは見た後に勇気がわいてきますね。 自分もがんばりたいなあ、と・・・単純ですが(^^; さらにこれが実話であり、今までに何百人と言うフラガールが誕生していることや、この映画のモデルになった先生が、今も常磐でフラダンスを教えていらっしゃるとのこと等々、本当にすごいです。 演じた女優さんたちが見せてくれたフラダンスの数々、どれほどの練習が為されたのでしょう、とてもステキで、ため息が出ました。
とっても暖かい何かを心に残してくれた映画だったと思います。 あの映画を見て、フラダンスを習ってみたいと言う人、増えたのではないでしょうか(笑)
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