映画「ナルニア国物語」を見てきました。 「ロード・オブ・ザ・リング」「ハリー・ポッター」とファンタジー映画にはまっている私としては、やはりこれも外せないかな、と(笑)
すでに原作は読んでいました。と言っても、今回映画になった「ライオンと魔女」の巻だけなのですが(^^; 正直なところ、原作はいまいち物足りなかったんです。 「指輪物語」も「ハリー・ポッター」も、それぞれ原作のボリュームはものすごい。 逆にこれをどう映画化するのだろうと思うほど。 それに比べると、「ナルニア国物語」の原作はよくも悪くもシンプルで、いかにも児童向けと言う感じがしました。
ナルニアの国に紛れ込んだ子供たち。そこは、フォーン(半神半獣)や、しゃべるビーバー、白い魔女にライオンなどがいて、魔法もあり戦いもあり・・・ 危機にも遭遇し、悲しみも経験するのですが、わりとすぐに救いがあるようで、物語の深みと言う点では、どうしても「指輪物語」の壮大さや「ハリー・ポッター」のリアルさに負けちゃうかなあ、なんて(^^;
でも、映画になったら、そんな物足りなさを忘れるくらい、すばらしい映像でした。 美しいナルニア国、不思議な生き物たち、けなげな子供たち。 物語も、迫力ある展開でぐんぐんと引き込まれます。 原作がシンプルなだけに、様々に膨らませることができるのですね。 何よりも魅力的だったのは、主役を演じた4人の子供たち。 それぞれ性格の違う兄弟を、とても自然に演じていて、思わず応援したくなりました。
この物語の始まりは、子供たちが疎開した先の古いお屋敷のひと部屋にある衣装ダンスに末娘のルーシーがもぐりこんだことです。 奥へ進むと、いきなりそこは雪の森となり、出会ったフォーンからそこが長い冬に閉ざされたナルニア国だと教えられます。
あれ、この展開って何かと似ている・・・と思い浮かんだのが宮崎アニメの「千と千尋の神隠し」。 トンネルを抜けると、そこは不思議の世界。 ごく普通にそこにある、けれど先の見えない場所。足を踏み入れると、いきなり異世界へと入り込んでしまう。 これ、ファンタジーの常道なのでしょうか(笑) 日常のどこかに別の世界への入り口が、ひそかに誰かの訪れを待っている、そんな夢に憧れる自分に、ふと気づいたりします。
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