| 2005年10月09日(日) |
「チャーリーとチョコレート工場」 |
先日、話題の映画「チャーリーとチョコレート工場」を見てきました。 原作はロアルド・ダールの児童向け小説「チョコレート工場の秘密」 たまたま、数ヶ月前に読んだばかりの本でした。
なぜ児童向けの本を今頃?と言うと・・・私の好きな推理作家、恩田陸さんがご自分の本のあとがきに、この「チョコレート工場の秘密」について書いていたのです。 とてもわくわくさせられたとありましたし、第一「チョコレート工場の秘密」だなんて、タイトルだけでも興味そそられませんか?(笑) さっそく取り寄せて読んでみたと言うわけです(^^;
町はずれの小さな家に住んでいるチャーリー少年。 お父さん、お母さんとそれぞれのおじいさん、おばあさん。7人での暮らしはとても貧しく、食事も粗末です。 チョコレートが大好きなチャーリーの唯一の楽しみは、年に一度、誕生日に買ってもらえるたった一枚のチョコレート。 チャーリーの家の窓から見えるところには、世界一大きく有名なワンカ・チョコレート工場があります。ところが、ここは中の様子がいっさいわからないと言う謎の工場。
その工場の持ち主、ウィリー・ワンカ氏がなんと世界中から選ばれた5人の子供たちを、工場見学にご招待すると言う広告を出しました。 そのたった5枚の金色の招待券は、世界中に売られているワンカ工場の板チョコの中に入っている。 子供も大人も、争ってワンカ・チョコレートを買いあさります。 一人、また一人と招待券を当てた子供たちがニュースに取り上げられ、ついに最後の一枚・・・すでにあきらめていたチャーリーが手にしたチョコレートの包み紙の中から金色の券が。 こうして、幸運な5人の子供たちとその付き添いの大人たちは、ワンカ工場の門をくぐったのですが・・・
これから先はネタばれですので・・・(^^; 映画は、なんともすばらしい工場内の様子をたっぷり見せてくれます。 わくわくさせられるのは、子供たちばかりではないはず。 そしてそして・・・なんとも強烈な存在感なのが、ウィリー・ワンカ氏を演じたジョニー・デップ。 奇抜な登場シーンから、いっきに目を引かれます。 とにかく、アヤシイ!(笑) 派手な格好、芝居がかった挨拶(でもすべるのね)、張り付いたような笑顔、言葉の端々にちくっと皮肉。 いったいこの人、何を企んでるの?と不審に思わせるほど(^^; まさに謎の人物を、絶妙なアヤシさで演じています。 原作と違うのは、映画ではワンカ氏の過去を物語の中に投影させているところかな。 ちなみに、映画に登場するワンカ氏のお父さんを演じていたのは、「ロード・オブ・ザ・リング」で悪に堕ちた魔法使いサルマンを演じたクリストファー・リーでした(^^;
夢あふれるファンタジー、と言うだけではない、皮肉なブラックユーモアも含み、教訓やらしんみりやら、盛りだくさんと言う感じ(笑) でも、なんと言ってもあの不思議なワンカ氏に案内されて、子供たちと一緒にチョコレート工場を見学する気分になれるのが楽しい。 見終わると・・・やっぱりチョコレート食べたくなりますね(笑)
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