先日ついに見て来ました、「ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還」! 3部作、3年がかりでようやく完結と言うこの映画・・・ 一作目から見続け、DVDも買って撮影風景やら未公開映像まで見て、原作も読んで、と言うほどはまってしまった私自身も、映画の中の人物たちと共に旅をしてきたような気分になったりしました。 そのせいもあってか、完結編としての今回の「王の帰還」は、どのシーンを見ても胸がいっぱいになるようで・・・ あらためて、こんなに思い入れが深かったんだなあ、と思いました。 ストーリーは、これから映画を見ると言う方もかなりいらっしゃると思うので、伏せておきましょう、話したいけど(笑) 映像的なことだけ、ちょっと・・・(^^;
「二つの塔」では、人間の国ローハンの中心となる都エドラスが登場しました。 荒涼たる地の小高い丘の上に姿を現すローハン王セオデンの館は、どっしりとした中にも歴史を感じさせる美しさ。 今回の「王の帰還」では、もうひとつの人間の国ゴンドールの都、ミナス・ティリスがようやくその全貌を現します。 実は、このゴンドールの都は、すでに一作目の中に登場しているのですが。 ちらっとだったので、私も最初は気づきませんでした(^^; フロドがビルボから受け継いだ指輪の正体を知るために、ガンダルフは馬を走らせます。 古びた都にたどり着き、そこで埃だらけの書物やら何やらを調べて、指輪の悪しき正体を知るのですが。 この時の都こそが、ミナス・ティリスだったのですねえ。でも、本当にちらっとしか映りませんでした。
ゴンドールの都・・・原作やら今までの映画から私がイメージしていたのは、白い塔があるらしい、と言う程度でした。 実際に映像を見たら、とにかくすごい!その迫力と壮大さに感動してしまいました。 これこそ、人間たちの最後の砦。 そして、そこにそびえる堂々たる白い塔こそ、サウロンのいるモルドールに対する、人間たちの抵抗の象徴とも言えるように思えました。 この都にも、サウロンたちの邪悪なる攻撃は容赦なく向けられることになります。
「ラスト・サムライ」でもそうでしたが、なぜか騎馬隊の進軍する姿が、今回も妙に胸に迫りました。 ローハンの騎士たちの進軍、そしてゴンドールの執政の息子ファラミアが率いる騎士たちの進軍・・・ どちらも勝ち目の少ない戦いに赴きます。 ともすれば絶望に打ちのめされなくもない戦い、けれど強い意志と勇気と誇りに満ちた、その進軍の様子は荘厳なほど凛々しくて・・・泣けます。
もうひとつ、とても印象的だったのが、烽火(のろし)が上がるシーン。 詳しくは書けませんが・・・(^^; なんとも古典的な方法とも思える烽火、これが次々と山の頂きに点って行く様は、まさに希望の連鎖と見え、その幻想的な美しさとあいまって、これまた胸が熱くなりました。 それにしても、ニュージーランドにはなんとすばらしく雄大な自然が残っているのでしょうね。 おそらくロケ地探しには、かなり苦労したのでしょうが、とにかくすばらしい光景です。
「王の帰還」の映画化に当たり、けっこう気になっていたのがエンディングでした。 いったいどこまで見せるのだろう、と。 原作のエンディングとは違ってしまうけれど、ここで終わってもいいかな、と思える箇所もあるのです。 でも、途中省いた箇所もあるとは言え、原作と同じ終わり方でした。 あ、すみません、原作知っている方にはネタばれですねm(__)m でも、今回のエンディングを見て、あらためてこの映画の主人公はフロドなのだと思えました。 誰にも代わることのできない指輪の重みを背負い続けるフロド。誰よりもつらい思いをし、傷ついたのはやはりフロドだったのですね。 もちろんサムを始め、フロドを気遣うたくさんの仲間たちの助けはあったけれど。 それでも、この旅はフロド自身が背負わなくてはならない旅だったのだと、しみじみと思いました。
まだまだ話しはつきませんが(笑) 今日のところはここまで。
|