雑念エンタアテインメント
モクジ 雑念
ほんと・・・どうしてオレが、コイツの面倒を見なきゃなんないのよ。 大人げないから、そんなふて腐れないで下さい。 こっちがふて腐れたいっつーの!
「どしたの、タクロ。機嫌悪いの?」 「・・・・。」 これだよ、テッコさん。 これだもんなー。 「お聞きしますけど・・・機嫌悪いのは、オマエじゃなかったっけ?」 「オレ?あー、もういいの。美味いもん食えると思ったら直った。(笑)」 これですよ。 さっきまで、ブツクサ言ってたのにさ。 急に掌返したように直ってやがるし。 しかも、その前兆が見られない。 古い付き合いなのに、其処を見極められない自分がニクイ。
テッコの機嫌悪い理由?
知ってると思うから詳しいことは言わないけど。 なんか、3人集まる予定が1人来なかったらしくてさ。 企画らしいじゃん、コイツの考えた。 スタッフから聞いた話しによると、その最中は機嫌良かったみたいでさ。 良かったんだけど・・・やっぱり良くなかったみたいで。(笑)
“タクロウさん、テルさん機嫌悪いみたいなんで・・・御願いします”
そう言われて、王子のおもりを仰せつかったわけです。 ラグビーボールみたいに、赤ん坊をポーンと投げ渡された感じ。 デカイ赤ん坊だな、それにしても。
トノもジロウも暇なクセに、こう言う時に限ってカミさん出してきてさ。 ジロウは、“タクロウくん、ごめん。今日は、家で食べるから”って。 トノに至っては、“おもりは執事の役得だろ?”って。 あー、ハイハイ。 どうせオレは、独り身ですよ。 おまえら見てろよ!!! こーなったら、一生独身で、一生おまえらに寄りそってやる!
「で・・・何処に連れてってくれんの?」 「その言い方やめろよ、彼女じゃないんだし。(笑)」 「アレ?違ったっけ?(笑)」 「ぜーったい違う。(笑)」 何処に行くのかオレも知らないんだよね。 スタッフお勧めの店らしくて、おれらは言われるがままに車に乗って、運んでもらうだけ。
走ること数十分。 都内某所・・・ひっそりとした場所に佇む、教会みたいな建物。 暗闇の中、ライトアップされた其れは、不思議な感じがした。 「此処?」 車から降りて、運転席に座ってるスタッフに尋ねた。 「はい。帰る頃に連絡下さい。迎えに来ますから。 あ、迎えに来ますけど、飲み過ぎないで下さいね。(笑)」 「いやー、其れは約束出来ない。(笑)オレ、今日、おもりで疲れてるから。(笑)」 「(笑) じゃぁ、後ほど。」 「うん、ありがとね。」 軽く手を振ると、車のエンジンが鳴って、暗闇の中へ消えていった。 「至れり尽くせりじゃん。(笑)」 ポケットに手を突っ込んで、テッコは笑っている。 「そりゃーそうでしょう。 どっかのワガママ王子のおかげで、こっちは私生活台無しだよ。(笑)」
“台無しになるほど、私生活って充実してんの?(笑)”
入り口まで続く階段を上りながら、テッコはそう言った。 テッコさん・・・胸がイタイから、そういうとこはスルーして下さい。 オレもふて腐れたいよー。
階段を上って重厚なドアを開けると、その横に店員が立っていた。 オレより少し背の高い店員は、“いらっしゃいませ”と1つお辞儀をした。 オレとテッコも軽く頭を下げる。 店内は薄暗く、所々にライトが灯されている。 間接照明のような、何処か暖かみのある灯りだった。 テッコは、“いー感じじゃん”と小さく笑った。
テッコの機嫌が良くなったのが、その笑顔から感じ取れた。
+一言雑念+ すいません、久しぶりの更新です。 皆様も風邪には、お気を付け下さい。 さて、今夜は、姫のおもりをするジイヤの話しです。(笑) アタシの中のテルは、半分ワガママで出来てます。(ちょっとバファリンぽい) 其処が可愛くて仕方ありません。(笑) あの笑顔でワガママを許してあげるリーダーもステキです。 アタシの中のタクロウは、ワガママを飲み込む・・・吸収体です。(笑) ワガママを飲み込みすぎて、破裂しないか心配ですが。
P.S.リーダーには独身で居てもらいます。(笑)
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