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モクジ 雑念

9+おもり担当++TA

ほんと・・・どうしてオレが、コイツの面倒を見なきゃなんないのよ。
大人げないから、そんなふて腐れないで下さい。
こっちがふて腐れたいっつーの!

「どしたの、タクロ。機嫌悪いの?」
「・・・・。」
これだよ、テッコさん。
これだもんなー。
「お聞きしますけど・・・機嫌悪いのは、オマエじゃなかったっけ?」
「オレ?あー、もういいの。美味いもん食えると思ったら直った。(笑)」
これですよ。
さっきまで、ブツクサ言ってたのにさ。
急に掌返したように直ってやがるし。
しかも、その前兆が見られない。
古い付き合いなのに、其処を見極められない自分がニクイ。

テッコの機嫌悪い理由?

知ってると思うから詳しいことは言わないけど。
なんか、3人集まる予定が1人来なかったらしくてさ。
企画らしいじゃん、コイツの考えた。
スタッフから聞いた話しによると、その最中は機嫌良かったみたいでさ。
良かったんだけど・・・やっぱり良くなかったみたいで。(笑)

“タクロウさん、テルさん機嫌悪いみたいなんで・・・御願いします”

そう言われて、王子のおもりを仰せつかったわけです。
ラグビーボールみたいに、赤ん坊をポーンと投げ渡された感じ。
デカイ赤ん坊だな、それにしても。

トノもジロウも暇なクセに、こう言う時に限ってカミさん出してきてさ。
ジロウは、“タクロウくん、ごめん。今日は、家で食べるから”って。
トノに至っては、“おもりは執事の役得だろ?”って。
あー、ハイハイ。
どうせオレは、独り身ですよ。
おまえら見てろよ!!!
こーなったら、一生独身で、一生おまえらに寄りそってやる!

「で・・・何処に連れてってくれんの?」
「その言い方やめろよ、彼女じゃないんだし。(笑)」
「アレ?違ったっけ?(笑)」
「ぜーったい違う。(笑)」
何処に行くのかオレも知らないんだよね。
スタッフお勧めの店らしくて、おれらは言われるがままに車に乗って、運んでもらうだけ。

走ること数十分。
都内某所・・・ひっそりとした場所に佇む、教会みたいな建物。
暗闇の中、ライトアップされた其れは、不思議な感じがした。
「此処?」
車から降りて、運転席に座ってるスタッフに尋ねた。
「はい。帰る頃に連絡下さい。迎えに来ますから。
 あ、迎えに来ますけど、飲み過ぎないで下さいね。(笑)」
「いやー、其れは約束出来ない。(笑)オレ、今日、おもりで疲れてるから。(笑)」
「(笑) じゃぁ、後ほど。」
「うん、ありがとね。」
軽く手を振ると、車のエンジンが鳴って、暗闇の中へ消えていった。
「至れり尽くせりじゃん。(笑)」
ポケットに手を突っ込んで、テッコは笑っている。
「そりゃーそうでしょう。
 どっかのワガママ王子のおかげで、こっちは私生活台無しだよ。(笑)」

“台無しになるほど、私生活って充実してんの?(笑)”

入り口まで続く階段を上りながら、テッコはそう言った。
テッコさん・・・胸がイタイから、そういうとこはスルーして下さい。
オレもふて腐れたいよー。

階段を上って重厚なドアを開けると、その横に店員が立っていた。
オレより少し背の高い店員は、“いらっしゃいませ”と1つお辞儀をした。
オレとテッコも軽く頭を下げる。
店内は薄暗く、所々にライトが灯されている。
間接照明のような、何処か暖かみのある灯りだった。
テッコは、“いー感じじゃん”と小さく笑った。

テッコの機嫌が良くなったのが、その笑顔から感じ取れた。



+一言雑念+
すいません、久しぶりの更新です。
皆様も風邪には、お気を付け下さい。
さて、今夜は、姫のおもりをするジイヤの話しです。(笑)
アタシの中のテルは、半分ワガママで出来てます。(ちょっとバファリンぽい)
其処が可愛くて仕方ありません。(笑)
あの笑顔でワガママを許してあげるリーダーもステキです。
アタシの中のタクロウは、ワガママを飲み込む・・・吸収体です。(笑)
ワガママを飲み込みすぎて、破裂しないか心配ですが。

P.S.リーダーには独身で居てもらいます。(笑)


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宇野 87 |メイル