雑念エンタアテインメント
モクジ 雑念
からかってる。
そういうんじゃなくて。
なんて言うの?
居心地、良いんだよね。
此処。
今日の仕事は、雑誌の取材2本だけだった。 昨日、仕事の合間にメール入れたら“OK”って返事が返ってきた。 だから、今、ここにこうして座ってる。
「テルは、何飲むの?」
「んー・・・・酔っても良い?」
「何それ。(笑) 知らないわよ、私。」
「なんでよ、冷たいな。(笑)」
「酔っても良いけど、迎えに来て貰ってね。 私は、先に帰るから。(笑)」
「つめてー。 ま、そういうところが好きなんだけどさ。」
「其れ、私以外の何人の人に言ってるの? 信じてないからねー、私。(笑)」
「そうやって、恥ずかしがるとこなんか好きなんだけどなー。」
「もうっ、やめてよ。 ずるい・・・・そう言う時だけ、真剣なんだもん。(笑)」
「オレは、いつだって真剣だけど?」
「どうだか。(笑) そう言う時ほど、信じれないわ。(笑) ほらっ、早く選ばないと、お店の方、困ってるじゃない。 ごめんなさいね、ほんとに。(苦笑)」
正面に座る彼女を見て、優しく微笑んだ。 “ごめんなさいね、ほんとに”とウェイトレスにも気を使う彼女は、こないだとは違う彼女。
オレは、何してんだろ。
いつものウェイトレスは、注文したボトルワイン名を復唱して、部屋を出た。 その姿は、とても冷静でロボット的な冷たささえ感じ取れた。 それとも、そう装っていただけかもしれない。
だって、ロボットは、頬が紅潮したりしないでしょ?
テーブルの上に置かれた彼女の、白く細い手を引き寄せて、手首に痕を残した。
「もうっ。」
少し俯きながらも恥じらう彼女の手首からは、甘い香りがした。 この香りは、あまり好きじゃないな。 胸の奥で独白して、もう1度、痕を残した。
其処へ、いつものウェイトレスが、ワインを運んできたんだ。
+一言雑念+ 2週間ぶりで御座います。 ますますイヤな人になってますかね、テッコさん。(笑) 書いてて楽しいんですけどね、アタシは。(笑)
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