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モクジ 雑念

23+此処、いつもの+TE

からかってる。

そういうんじゃなくて。

なんて言うの?

居心地、良いんだよね。

此処。



今日の仕事は、雑誌の取材2本だけだった。
昨日、仕事の合間にメール入れたら“OK”って返事が返ってきた。
だから、今、ここにこうして座ってる。


「テルは、何飲むの?」

「んー・・・・酔っても良い?」

「何それ。(笑)
 知らないわよ、私。」

「なんでよ、冷たいな。(笑)」

「酔っても良いけど、迎えに来て貰ってね。
 私は、先に帰るから。(笑)」

「つめてー。
 ま、そういうところが好きなんだけどさ。」

「其れ、私以外の何人の人に言ってるの?
 信じてないからねー、私。(笑)」

「そうやって、恥ずかしがるとこなんか好きなんだけどなー。」

「もうっ、やめてよ。
 ずるい・・・・そう言う時だけ、真剣なんだもん。(笑)」

「オレは、いつだって真剣だけど?」

「どうだか。(笑)
 そう言う時ほど、信じれないわ。(笑)
 ほらっ、早く選ばないと、お店の方、困ってるじゃない。
 ごめんなさいね、ほんとに。(苦笑)」


正面に座る彼女を見て、優しく微笑んだ。
“ごめんなさいね、ほんとに”とウェイトレスにも気を使う彼女は、こないだとは違う彼女。

オレは、何してんだろ。


いつものウェイトレスは、注文したボトルワイン名を復唱して、部屋を出た。
その姿は、とても冷静でロボット的な冷たささえ感じ取れた。
それとも、そう装っていただけかもしれない。

だって、ロボットは、頬が紅潮したりしないでしょ?



テーブルの上に置かれた彼女の、白く細い手を引き寄せて、手首に痕を残した。

「もうっ。」

少し俯きながらも恥じらう彼女の手首からは、甘い香りがした。
この香りは、あまり好きじゃないな。
胸の奥で独白して、もう1度、痕を残した。



 其処へ、いつものウェイトレスが、ワインを運んできたんだ。



+一言雑念+
2週間ぶりで御座います。
ますますイヤな人になってますかね、テッコさん。(笑)
書いてて楽しいんですけどね、アタシは。(笑)


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宇野 87 |メイル