深海図鑑

2003年02月26日(水) もう死んでるの

どこかの部屋。
机の前の椅子に座る私。
私はなにかの作業を終えたところだった。
さっきまで部屋にはたくさんの人がいたけれど、その人たちに、その作業の事を知られてはいけなかったので、その人たちがいなくなったのを見計らって、作業をしていた。
でも、部屋には私ひとりだと思っていたのに、気配を感じてふと窓側を見ると、男の人が、部屋の端から、ひょっと出て来て、それはまるで「見つかってしまった!」というように少し慌てたそぶりで、そして手に構えた拳銃で、私を撃った。2発撃たれて、私は机に突っ伏して死んでしまった。
机に突っ伏して、体は死んでしまっているのに、意識だけは同じまま生きていて、撃たれた事にひどく驚いて、とてもドキドキとしていて、撃たれるというのは結構痛くないのだと思ったり、体は死んでいるけれど、意識はガチガチと歯がなるほどに驚いて、怖くて、このままこの人がどこかへ行ってくれればいい、と考える。でも、あまりの恐怖に、体がふるえてしまうんじゃないかと思って、でもドキドキはおさまらず、男の人は、「ほんとに死んでんのか」とか「一応もう1発撃っとくかな」などと独り言を言っていて、私は、「撃たないで!もう死んでるの。もう死んでるの」と何度も胸の中で思う。


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