深海図鑑

2002年09月22日(日) まだある夏

祖母の家の二階にいる。
窓際のところに森さんと二人で座っている。
でも、そこは、森さんの家で、祖父母は、森さんの祖父母という事になっていて、今、二人は旅行中で、私はそこに遊びに来ていた。
おしゃべりをしていると、一階で玄関の開く音がして、私が階段のところへ行って下を見ると、祖父母が帰って来たようだった。
私は森さんに「お二人、帰って来たみたいですよ」と言うと「ほんとぉ、明日帰ってくるはずだったんだけど」と言う。
すると、階段を上がってくる足音がして、見ると祖母が上がって来ていた。
祖母は私を見て「あら、いらっしゃい」と言ったので、私は「こんにちは」と返す。
祖母は、一日早く切り上げて来た理由を、森さんにいろいろと大きな声で話していて、私はそれを聞くともなく聞いていた。
すると祖父も階段を上がって来て、「おぉおぉ」などと言う。

祖父母二人は、夢の中だと、顔がいつもと、どこか違っていた。
二人ともまゆげがいささか太くて、黒々としていた。

季節は夏で、夏の昼間の一番暑い時間だった。
風は家の中には入ってこなかった。
森さんと話している最中、窓の外を、青紫色の毛皮を持った、腕の長い、猿のようなゴリラのような動物が歩いていて、それを二人で「あ、出てる」などと言って眺めた。


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