日々日記
いちらんあたらしい


2004年01月13日(火) 春遠からじ 雪降る夜に

きみは知らないだろうけど…

きみをはじめて認識したとき

世の中には面白いことをやってる奴がいるもんだなぁ と思った



きみはいつもどこかを旅している

目の前にいたときも ここにいるけどここにいない

そんな気がした

しかし どこにいても 何を見ても 何を聞いても

きみはきみ自身であり続けているようにも感じた



まだ自分自身でも繋げきれない 様々な問題への考えや いろんな体験の塊を

きみはきみの中にたくさん持っている

たくさんの思いがめぐるだろう

それでもきみは淡々と きみ自身であり続けているように見える



これは 本来若い感性が持っている柔軟さなのだろうか

それとも 生来持っているきみの資質によるものなのだろうか

それとも わがままで頑ななだけか?

いずれにせよ きみが頑固なことは 容易に見て取れるけど…



要するにぼくは

『責任を伴う自由』を わざわざ謳歌しにいこうとするきみの姿勢に

心から賛同し エールを贈りたい


きみのわがまま(きみは自分の行動をそう呼ぶ)は

ぼくに勇気と情熱を与えてくれた

それは確かなのだ



きみは まだまだいろんなことがしたいようだ

しかし 身体も命も自前のたったひとつだけ

スペアはないので くれぐれも気をつけて旅を続けてほしい

ぼくはそう願っている


ぼく自身も いつの日か漕ぎ出すだろう

そのときもきっと きみはどこかを旅しているのだろう

そう思うと とても楽しいワクワクした気持ちになるのだ


−春遠からじ

雪の降る音のない夜 信州にて


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