日記。

2005年01月27日(木) 引き止めない、優しさ。

ただ生かすことが、愛だとは思わない。
消えていく命を、無理やりに引き止めて。
明るい未来など、無いと解っているのに。

心停止を迎えて、それ以上の蘇生・延命はしない。
そう決めた母を、祖母を。
本当にそれでいいんですね?
若い医者は責めるように問い返したと言う。
どうしてその決意の優しさを、解らないのかな。
誰よりもそう、おじいちゃんが望んでいるのに。
早く死んで欲しいなんて、思ってるわけないのに。

危険が過ぎ去ったとして。
待っている現実は、とても残酷で。
壊死した指は、もう切り落とすことすらできない。
自分の身体が死んでいく痛みに。
ただ耐えるだけの毎日なんだ。

ねぇ、本当にそれが、おじいちゃんのためだなんて言える?


今は少し落ち着いていて。
すぐにどうこうとかじゃないと聞いてます。
暴れるからと眠らされているようで、まだ会えなかったり。


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成瀬ルナ [MAIL] [HOMEPAGE]