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2005年05月20日(金) 意味のないことをしゃべる

質問紙ゼミは、僕の担当は今日でいちおう終了。これからは細馬さんがデータ解析について講義してくださる。で、学期末に2人で発表会をひらく予定。

夕方からここから研。今日は名大の河野さんと、九大の実藤さんの2人を招いた。
河野さんは「模倣」を用いた痴呆性高齢者のスクリーニングテスト、実藤さんは乳児が乳児のことをどのようにみているのかということをご発表された。

いずれも大変面白いもので、脳科学の成果と、乳幼児や障害をもった方のふるまいについての詳細な観察による知見の積み重ねから、これまでにない分析単位の発見や、新たな枠組みが創出されてくるのかもしれないなとディスカッションを聞きながら思った。

研究会の内容を聞きながら、ふと物思いにふける。最近、今更ながらに思うことは、人間、実は、そんなに意味の通じることをしゃべっているわけではない。聞き手はもちろんのこと、話者自身が何を言っているのかよくわかっていないことがあったり、語りだしてはじめて自分が何を言いたかったのかわかることが頻繁にある。語ったあとに、いや、でもこういうことを言いたいのではないのだと思えることもあるだろう。

このような側面を視野にいれない「語り」研究はとても退屈だ。語りの内容自体を論理的に分析していくことで、ある種の言説の批判をすることは可能かもしれないが、それもまたちょっとなと思うわけである。

最大の勘違いは、「言葉」には最初から「意味」があると思ってしまうことだ。たしかに言葉には意味がともないやすいが、実際のところはそう簡単なものではない。言葉の布置に「意味」があるとしたら、それはどのような条件のもとでかということ自体、問い直されないといけないのだろうなと思うのです。


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hideaki

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