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2005年04月11日(月) 図書館に

文献複写の紙をどっさりもっていって、地下の書架で、某先輩の論文を探していたら、偶然、以下のような論文を見つけた。

萱原道春. (2002). 掃除をとおしたスクールカウンセリング:非行生徒への関わりと新しい道徳教育の模索,金沢大学教育学部紀要(教育科学編),51, pp159-177.

論題に強烈なインパクトをうけて読んでみたのだが、これはすごい。著者は1年間、ある非行生徒の問題行動が目立つ中学でSCをおこなったのだが、そうした生徒によって荒れてすさんだ雰囲気をみて、学校を清掃し続けるということを思い立つ。そして、1年間、ほとんど「掃除のおじさん」状態になって過ごしたのだという。

生徒からはありがたがられることは少なくても、汚されてもよごされても初志貫徹でずっと黙々と掃除し続けたのだという。なにも言葉でやりとりするだけがカウンセラーではない。非言語的に、彼らに提示しつづけた姿勢がなにごとかを成し遂げる原動力になっている。変わらずに、そこに居続けてくれるということが、非行生徒にとって大きな護りを提供したのではないかと思う。

それと、論文中に生徒の名前が「黄髪頭」「大丈夫なんかじゃねえだよ」といった実にユニークなネーミングになっているのも笑える。いや、笑えるだけではなくて、このセラピストが生徒をどのようにみていたのかを上手にあらわしている感じがして妙に心にのこった。ただ・・・、すごいけど、これは誰でも真似できることじゃあないなーと思った。僕にこんなことができるだろうかというと、こころもとない。


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hideaki

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