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2004年12月01日(水) 身体の取り扱い説明書

先日、授業をしていたら感想に「自分の身体とはながいことつきあってきたが取り扱い説明書が欲しいと思う」というようなことを書いてきた学生がいた。感情の起伏がはげしい自分をふりかえって、もっと落ち着きたいと思ってのことのようである。

同じようなせりふをこのまえテレビできいた。若い男女が世界中を車にのって旅しながら、恋をはぐくんでいくという番組でである。自分が本当は恋していたにもかかわらず、その恋を相手に伝えきれずに失恋し、そのことに呆然自失状態のヒデという男性が、「今日ほど、自分の身体の取り扱い説明書がほしいと思ったことはない」といったのだ。

学生はこのテレビをみてまねしたのかどうかしらないが、この身体の説明書という言い方はおもしろいなと思う

自分の身体がいうことをきかないようになってしまったような辛い体験の最中にあっては、その体験を乗り越えるというようなしんどい表現よりも、「取り扱い説明書をよむ」というような、知性的な答えを用意した方がなんとなくその人が直面する辛さをやわらげられるような気がしないでもない。その意味で、外在化の道具にもなるだろう。

しかし、取り扱い説明書ってねえ。ビデオでも、パソコンでも、とりあえず使ってみたらなんとかいける時はいけるし、わからないときは読んでも、よけいにわけがわからなくなる。

少なくともただ取り扱い説明書を熟読して、それから動かそうと思ってもなかなかうまくいかず、操作しながら説明書を読むとわかりやすいというのはあると思う。ということは、身体のほうもいろいろな体験をして、それから「これはこういうことなんだよ」と考えるということが大事だということかしらね。


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hideaki

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