I create you to control me
DiaryINDEX|past|will
そういえば昔、「人間の好き嫌いは見た目で決まる」と言い切る友達がいた。
最初はみんなで笑ってたのだが、よくよく聞いてみると「見た目で好きならば、一生その見た目がかわることはない。だから長続きする」「性格なんてよくしようと思えばよくできる」「がんばって好きになってもらっても、ずっと頑張らなければならないのはしんどい」というのがその理由であるらしい。
それで、なるほど、深いなあーと感心した。
人を顔をみて判断するのは、なんとなくその人の人格を否定したようで失礼だというのも、われわれが知らずしらずのうちに陥っている無根拠な判断である。どうして見た目よりも人格が尊いなどと考えなければならないのか、それは近代的で理性的な自己の成立とも関連しているのではないか、などと問うこともできるだろう。
また「性格がいい人がいいよね」なんてうっかりと言ってしまう人は、けっこう人の性格の安定性に漠然とした安心感をもっており、性格がもつ欺瞞性を感じない人なのかなーと思ったりした。
それはともかく、見た目だけとはいわずとも、そばにいる空気感というか、二人が発する磁力の共鳴具合というか、なんかそういう身体的なものが好き嫌いに影響していることは間違いない。
INDEX|past|will
hideaki
|