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2004年08月08日(日) 研修会2日目

午後からは学校コンサルテーションの事例。

長谷川啓三先生のセッションにでる。長谷川先生はシステムズアプローチの日本への紹介者である。

だいたいにおいてシステムズアプローチや、ブリーフに携わっている人は話がおもしろい。深刻な事例にもかかわらず笑いのたえない会だった。

長谷川先生はSCとは「学校というsystemを、クルクルまわすのを、外側から援助する人物である」と定義された。

システム理論をお知りの皆様だったらどういうことかいわずともわかるだろう。

会の最後には、長谷川先生がおもむろに「私、最後、わーっとやって終わるのが好きなので」と、さきほどの言葉を唱和して終わろうということになった。しかも、「これでは長いので」と、「SCとは、クルクルである」にしましょうとおっしゃる。

会場中、爆笑のなか、SCとはクルクルであると唱和してセッションがおわる。

実に細かい。

家族療法では、セッションが終了する前に、一連のセッションでなしとげられた変化をクライエントとセラピストが共有するために、もう一度、セッションをふりかえり、セラピストが「あなたには、このような変化がおこっていたのですよ」と解説して終わることになっている。そうすることで、一度おこった変化が、次の場面でも般化することを狙っているのだ。

ここでも長谷川先生はこの作業をおこなったわけである。しかも「これを覚えて帰って下さいね。忘れないで」などと難しくいうのでない。あんなに笑ったら、みんな、忘れたくても忘れられないというものだ。

システムズアプローチに基づく学校コンサルテーションの会であると同時に、この会自体がシステムズアプローチに基づいているのだ。


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