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2004年07月17日(土) 進化人類学

午後から第10回のここから研、兼、第10回の日本人類学会進化人類学分科会のシンポジウム。

最初の皆さんの自己紹介を聞くと、「えー、専門は化石とかやってまして」という人も。「なに、化石?」。「化石と非行少年?ってつながらねー」とかなりクラクラきながらの発表となった。しかし(細かいことは省略するが)、いちおう、わかっていただけていたようでなにより。

黒田先生の制度の話は示唆的だった。法律のように、言語によって精緻に逸脱を規定することは制度にとって本質ではない。制度の成立のカギとなるのは情動を共有することである。

討論では、共有するとはどういうことかというような話になった。
チンパンジーは大人の課題を真似しても、それをやりとげて達成感をあらわしたり、親からの評価を求めたりしないという意見や、いや、子どもの課題を共感的に見守る親の存在があれば、情動の共有は可能だといった話になる。

単に同じことをするということと、共有することは違う。また、チンパンジーと人間の違いは、それを見守る親の存在の有無ではないかということになった。


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