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2004年06月19日(土) 森のクマさん

昨日の飲み会では、いつものごとく「森のクマさんはどうしてあんな歌詞なのか」という、どうでもいい話でもりあがったことを思い出した。クマさんはどうして「お逃げなさい」などというのか?というあれである。

僕はいつごろからかわからないが、かなり小さな頃から、森のクマさんが「お逃げなさい」というのは、クマさん自身は優しいのだが、留守にしている奥さんのほうはかなり凶暴であるため、お嬢さんがこのままいたら殺されてしまうだろうという配慮から「逃げなさい」と言ったのだというように解釈してしまっていた。

つまり、「逃げなさい」といったクマさんは例外的に優しいクマさんであり、自分の仲間の野蛮なふるまいに密かに心いためており、一人でお嬢さんにあったときくらい、他のクマに見つかる前に逃げなさいといったのだという、そういう解釈である。

なんでこんなことを考えついたのか知らないが、クマが危ないという知識は持ちながらも、目の前のクマだけは違うと信じる楽観的な子どもである。おそらく間違いなくクマにあったら襲われて死んでいたであろう。

その場にいた人たちには、この僕の思い違いに爆笑し、「両親イメージが関係してるんじゃないか」とありがたくない解釈をされてしまった(いっておくが事実無根である)。

そして「なんで奥さんは凶暴なの」という疑問に、そういえばラストの歌詞が「イヤリングを届けた」というものであったことから、これは実は浮気の歌であり、クマさんとは浮気相手で、何もしらないお嬢さんに「もうすぐ奥さんかえってきちゃうから早く逃げて」といわれ、とにかく一目散に逃げたところ「イヤリングなんて落とされたら修羅場だ」ということでクマさんこと浮気相手が追いかけてきたのではないかという解釈になった。

これが事実なら子どもに無邪気に歌わせている場合ではないが、どうも真実は違うようである(あたりまえだ)。

今日、ネットで検索したところ、いいかげんなものも多いのだが、比較的信用できるものとして こんなところ や、 こんなところ 、また こんなところ をみてみると、どうも日本の子どもに歌わせても大丈夫な歌にしようとしために、英語の歌詞と日本語の歌詞はとても違うものになり、結果的に不自然な歌詞になっているという説が有力そうである。

最近の絵本では、ウサギとカメの話でも、「カメさんはウサギさんをまってあげて最後に仲良くゴールしました」といった、僕らからすると考えられないラストになっているものもあると聞く。野蛮なものを子どもから遠ざけようという、日本人の意識(と、比較文化的にいうのもおおざっぱかも)は相当強いのだなと思う。


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