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| 2004年05月25日(火) |
わずかしかわからないこと |
会議にゼミに実習で午後は全部つぶれた。
質問紙班は質問項目えらびに四苦八苦。しかし、「ああ、これも関連するやん」「あれも関連するやん」「だいたい、うちの大学に来たくない人もいるやん」ということであれこれ質問紙の限界やら、難しさやらが体験的に実感されたようである。
あれもこれも見られない。だから質問紙ではダメだ。・・・・・・でもいいのだが、そういう制約がありつつもまとめる作業をすることは価値があると思う。
というのも、実際には質的研究も、質問紙でも質的な方法でも、相手にしている現象はリッチなのだ。そしてリッチなデータから取りだせることがけっこうわずかなのも似たり寄ったりだ。「わずか」にする手続きが質問紙とは違うというだけのことだ。
すなわち、M先生が最終講義でいっているように、質問紙はそこから縮約する作業を研究者がまえもってやり、質的研究ではリッチなデータをひとまずとってきてから後で縮訳する。
でも、多くの質的研究にはしる人たちは(僕もそのひとりであるが)、質問紙では少しのことしか分からないからつまらないという感想をもってくる。でも、質的研究をやったら人のことが深くわかるかというと、どうもそんなことはないだろうな。
ただまあ、僕は質的研究やっている方が断然わかって気になるのもまた確かなことだ。
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hideaki
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