明日はX-Date
色々な物を失った日。
幸い家族は無事だった。僕の実家の近所は被害が少なかった。 でも心が傷ついた。親友と言葉を交わすと
親友でしか話せない話をしたら
お互いの傷の深さに気が付いた。
震災の後、実家の町内には仮設住宅が出来 瓦礫の一時保管場所に出来 その瓦礫はまるでジャックの昇ったマメの木のように どんどん高くなっていった。
一段落した春の日、友達が忙しいとこぼしていた。 彼は避難所の統廃合に伴ってその都度支援物資を 振り分ける仕事をしていたのだ。
それぞれ関わりも思いも違うんだろうけど 僕の中では確実に記憶が薄まっていっている。 でもあの時の事は忘れちゃいない。
うん、忘れちゃいないよ。
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