books

2006年04月20日(木) 「TOKYO、ナジャ、そして青空」/香月葉子


まず、表紙のウサギにやられた(笑)。かわいすぎる!ウサギ好きには表紙ですでにツボでした。

男性が、素直で自己主張の強い女の子に振り回されながら惹かれていくという展開はときどきあるけど、この本の、回想しながらの展開と東京の景色と二人だけの濃厚な時間の流れ、喫茶店や古本屋のシーンがなぜかなつかしさも誘うような、そんな気持ちのまま読みました。

不思議なほどまぶしいまでのエネルギーを発散しつつ一瞬ものすごく光った感じの女の子(ナジャのこと)なんだかものすごくなつかしく、せつなく思いました。会ったこともないのに不思議だけど。

たぶん、もっと若い頃(20代前半)に読んだらもっと入り込んで影響をうけちゃったような気がしました。
30代の今初めて読んで、読み終わって、しずかなせつなさを感じました。

たぶん時々繰り返して読んで、また味わっていくと思う。


 < past  INDEX  next >


みどり [HOMEPAGE]

My追加