徒然ハトニッキ
(映画編)

はとの不定期映画鑑賞日記。

2006年01月30日(月) プライドと偏見

ジョー・ライト監督
キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン出演

イギリス文学の名作といわれる「高慢と偏見(邦訳題)」の映画化。
とはいっても過去に何度もドラマ化、映画化されているらしい。
特にBBC製作のものは名作との呼び声が高いらしい。
そんなわけでイギリスではかなりポピュラーな作品らしい。
しかも「ブリジット・ジョーンズの日記」はこの作品を現代に置き換えて書かれたものらしい。
いやはやそんなことはちっとも知らずに観に行ってきましたよ。

イントロダクションから美しい映像に引き込まれました。
18世紀末のイギリスの片田舎の屋敷に住む老いた両親と若い姉妹たちの生活。
私達日本人の未知なる世界です。
この時代のイギリスのファッションがとても素敵です。
襟が大きくスクエアに開いた胸下で切り替えの細身のエンパイアドレスに
髪の毛をゆるく結い上げたスタイルは真似したくなります。
登場人物たちの視線が行き交う舞踏会の流麗なカメラワークが見事。
撮影を行った屋敷もすべてセットではなく実在の建造物だというから凄い。
ダービーシャーの雄大な景色も壮観。
(嵐が丘や秘密の花園の舞台はこんな感じ?)
ライティングも非常に自然の光を感じられるものでした。

そんな素晴らしいイングランドの景色の中での物語は
まぁはっきりいって少女漫画的メロドラマなのですが
聡明なエリザベスと無口なダーシーの会話のやり取りに
ロマンチックさとかエロチシズムの香りは無く
非常にソフィスケイトされていて
しかもこの時代においてマウス・トゥ・マウスのキスシーンはおろか抱擁シーンすらないという
ああもうこれが本当の大人の恋愛劇ですよ。
ダーシーの不器用さ、切ない表情が返ってセクシーなのです。
そして我々女性はエリザベスの自己に対する正直さ強さ賢さ可愛さを学ばなければならないよ。

もっと深く物語の背景を知りたく、原作小説をamazonで発注してみました。



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