徒然ハトニッキ
(映画編)

はとの不定期映画鑑賞日記。

2001年02月09日(金) はなればなれに


監督 ジャン・リュック・ゴダール
出演 アンナ・カリーナ/サミー・フレイ/クロード・ブラッスール

銀座テアトルシネマにて

かのタランティーノも愛する伝説のゴダール映画。

写真や予告のイメージから勝手に"ラブリーでお洒落な恋愛映画"なのだろうと
思ってた。ある意味正解かもしんないけど違った。
タラちゃんが好きなのも頷けるクセの強い映画だった。

他の代表的なゴダール作品に比べて「物語が解りやすい」けど
それが返って不気味な感じをかもし出してはいないか?
アンナ・カリーナで中和されてるって感じ。
もしオディール役が大竹しのぶだったらと考えると
このお話の不気味さがわかるでしょ?

アンナはゴダール作品の中では一番これがかわいい。
オードリーやらBBやらジェーン・バーキンやらの
ブームは度々起こるのにアンナ・ムーブメントって何故おこらないのだ?
起こらなくてもいいけど。

それからフランス映画を観てていつも思うのは
フランスでは何故不細工な男のほうがモテモテなんでしょうか?
アンチ面喰いの私が疑問にするのもなんなんだが。
でも例外的にこの作品では最後はハンサムなサミー・フレイが勝者だね。

ルグランの音楽がとてもよいです。
音楽といえばゴダールの音楽の使い方は大変好きなので
いつかサントラを揃えたいと思ってるんだけど
あんまり見当たらないのだよ。

ゴダールの作品は一般的に難解って言われてるけど
色使い、音楽、ファッション、カメラワーク、編集なんかに注目すると
楽しめるんだよ。別に物語を解ろうとしたり現実的であろうとしたり
する必要なんてないんだよ。
映画の見方はひとつじゃないのです。


 BACK  INDEX  NEXT


はと [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加