さかあがり - 2004年02月04日(水) ドラマ『彼と彼女と彼女の生きる道』。 昨日もよかった。 先週の回を一昨日になってビデオで見たのだけど そこで主人公哲郎の娘、凛ちゃんがさかあがりの練習をしていた。 凛ちゃんはさかあがりができなくて お父さんに「毎日練習をみてください。」と言う。 お父さんは毎日つきあってあげる。 そして何日か後、 凛ちゃんはついにさかあがりができた! その時のお父さん(草ナギ剛くんが演じてます。念のため) 嬉しそうだったこと。 「やったー!やったー!」と凛ちゃんを抱き上げてクルクル廻るのでした。 またも私は泣いてしまった。(汗) 私も小学校の低学年の頃、さかあがりができなかった。 まわりはどんどんできるようになっていくのに 私はちっともできるようにならない。 両親は「まだできないの?困ったわねえ。」と心配していた。 そして近所に鉄棒のある家があって、そこの家に話をつけて 私は毎日通った。 ずいぶんたって私はさかあがりができるようになった。 あれってタイミングとリズムさえつかめれば簡単なものだ。 「できた。できた。」 と喜びいさんで両親に言いにいったが 「そう。よかったね。やっと人並みになったね。」 という感じで なんだか子供心に拍子抜けしまったのを覚えている。 ウチの親はいつもそうだった。 水泳でみんなより1年遅れで50メートル泳げるようになった時も。 「やっと追いついたね。」 何かできないことができるようになっても それは「当たり前」のことができるようになっただけだ、 という風にしかとらえてくれなかった。 決してほめてくれたり、一緒に喜んではくれなかった。 もちろん「よかったね。」くらいは言ってくれたし、 別に冷たい親ではない。 むしろ優しかった。 でもほめてもらった記憶はあまりない。 …こんな歳になってこんなことを書くのは恥ずかしいですね。 でも私はちょっとだけ思うのだ。 もし子供のころ、そういう小さなことでもいっぱいほめてくれたり 一緒になって喜んでくれたら もっとその先、色んなことに自信をもって 臆せず、自由に何でもやれたんじゃないかな、って。 人生に「たら」「れば」はない、とよく人は言うし、 私も実際そう思う。 だからせめて私に子供ができたら どんなちっちゃなことでも ほめてあげたり 一緒に喜んであげたりしてあげたい、と思う。 ...
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