重い現実 - 2004年01月09日(金) 今日は気分が重い。 なぜか?といえば理由ははっきりしている。 昨日の「白い巨塔」のせいだ。 原作も昔から何度も読んでいて、話の展開はよく知ってるし、 前作のドラマも見ているんだけど それでも昨日の話は、もう息が詰まり胸がつまってしまった。 患者が教授の勝手な思い込みで病状が悪化し、 特診患者でなく、さらに教授の海外での特別講演・手術のため 家族の再三の要求にも関わらず直接診てもらえず、 さらに担当医は「これは教授の見解違いなのでは?」という疑念をもちながらも 封建的な空気のために、自分の方針で治療ができず 自分の意見も教授にきいてもらえず それではダメだ、とわかっていながら教授の治療方針に従い、 なすすべもなく患者は死ぬべくして、死ぬ。 これだけでも、何度見てもやりきれないのに 昨日のスペシャルでは原作にない アウシュヴィッツを財前が見学する部分があり、 改めてユダヤ人たちがここでどのように死んでいったか、 そこにはどんなに信じられないような人間の狂気があったか、 テレビとはいえ、直面して震亥させられた。 あまりの重さに私なぞには言葉にする能力も勇気もない。 でも、忘れちゃいけない。 祈らなくては。 ...
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