2011年03月24日(木) シンディ、再降臨
昨日、一昨日と、ここにシンディ・ローパーの発言をアップしてツイートしたら、ふだんの数倍の人が見に来てくださってると判明。なので、もう一度シンディの言葉をアップしておきますね。
ここにタイトルを付けるなら(写真があってさ、その下に大きく書く、みたいなの)
「ビューティー・オブ・ライフ。人生は激しく、辛く、ショックも多い。でも最終的にそれが素晴らしさなの」っていう一言をピックアップするよな。うん。
にしても。今読むと、本当に響く言葉をシンディは、2008年のときにたくさんくれていたんだなぁと思うです。はい。(インタビューは2008年、前作『ブリング・ヤー・トゥー・ザ・ブリンク〜究極ガール』のリリースにともなるプロモーション来日のときに『L25』のためにやったもんです。。。懐かしいなぁ。。。うん。ソニーの人っちと編集部にお願いに行ったりしたの。。。
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とても素敵なページね(注:L25の巻頭インタビュー「心を開く」のコーナーでした)。
私は「心を開く」と言うより、時計に合わせて気合を入れていくタイプかもしれないわ。普段はオープンになるべく心を開くようにするけど、なかなか難しいの。気づくと自分自身、守りに入っていて、後からちょっと考えて、もっとオープンにしようと思ったりね。それは考え方だけじゃなくて、顔から身体から少しずつすべて開いていくの。最終的に全部開くには集中しないと駄目ね。意識して開いて行くわ。ああ。時々思うの。私は結婚なんてしないで、1人でシンディおばあちゃんとして生きていった方がそういう意味では良かったんじゃないかってね。。。冗談だけど。
音楽を通すと自分を素直に出せるの。仕事の場ではある意味手段としてやっていけばいいという感じかしら? でも毎日のこととなると話は違うわ。バランスが必要なのよ。以前にジェイムス・ブラウンがすごく不幸なシチュエイションにいたことがあったわ。乱暴をして、逮捕されたりとか。でも彼のステージは違う。彼は素晴らしいの。同じ人間なのにステージと現実では意識を変えていたわ。
人生ってそうやって自分のあり方、考え方次第で変わるものだと思う。人生は学びの旅よ。歩みながら成長していくの。ずっと前に、まだ息子が2歳の頃に車の中でダライ・ラマの「幸せの法則」というテープを聴いていたわ。そうしたら子供が暴れだしてね。分るでしょ? 2歳の子供はもっとも手がつけられないの。哺乳瓶を投げたり大暴れ。そのうちゲエと吐いてしまって。夫もイライラして、車の中の物を次々に車のルーフの上に置いて、忘れて、そのまま出発しちゃったのよ。もちろん全部道路におっこちちゃって、また獲りに戻らなきゃならなかったの。私がやるわ! 私を降ろしてよ!って叫んでね。そして戻って見たら、道路の上につぶれたダライ・ラマのテープがあったの。でもテープのダライ・ラマの写真は笑顔のままだった。人生ってそういうものよね? 考え次第。笑顔でいけばいいの。どんな問題があっても、捉え方次第なんだと思うわ。
「セット・ユア・ハート」という歌では、人生は常に前向きにセッティングしなきゃと歌っているのよ。暗い、曇ってる、何が起こるか分からないとネガティブに考えているとね。私の経験では、そういう考えの中でこれ以上ひどくならないように!なんて思ってるときに限ってさらにひどくなるものなの! だからうまくいくことをイメージする。自分の気持ちをコントールするのよ。だって世の中はコントールできないでしょ? 世の中は動かせない。だから意識を変える。ものの見方も1の広さでOKと思うか、10の広さでOKと思うかで違うわ。なんでも10じゃなきゃ、というのは駄目よ。
そう言いながら、私自身も毎日難しいわよ。なかなかうまくセッティングできない。でもだからこそ学ぶの。成長できるのよ。バナナの皮の上を踏んで転ばないようにね。・・・だって生きてるんだもん! 生きてる限り勉強よ。
「グラブ・ア・ホールド」という歌は。。。ちょっと仏教っぽい考え方なんだけど、欲しいものがあればまずそれを放つことが大切、というのをテーマにしているの。意識を放つことが大切なのよ。欲しいものは、もっていないから考えてしまうものでしょう? 意識がそこに集中しちゃう。今、手許にないから欲しい。・・・私は子供の頃に紙の船を作って川に流したことがあるの。すばらしいアーティストである友人に出会えますようにって。。。それが数十年してデヴィッド(夫)に出会えたわ。・・・子供の頃を思い出しましょうよ。子供って空想するでしょ。空想して自分にこれはあると思うと満足する。想像で楽しめる。もう1つ思い出すわ。私は子供の頃にいつも1人で劇を演じていたの。女優になって女も男もおばあさんもおじいさんも演じた。そうやって遊んでいたの。そして何十年もたって2年前にブロードウェイの舞台に立ったわ。踊って歌って演じたの。。。。。世の中に1度は願いを放ってみるのよ。それが旅して自分のところに戻ってくるわ。誰の人生にだってそれは起こる。みんなそんな瞬間があるはずだもの。
思うに、私たちって持ってないものばかりを考えて、持っていることへの感謝を忘れているわ。
この歌を作るときに、友達の夫婦と一緒にアイディアを出し合ったのだけど、そのときに思ったの。私は昨日という自分の顔を洗ったら、昨日はそこで忘れる。今日は今日という日を明日を楽しみに生きるんだって。ムッツリした顔も、さかさまにすれば笑顔になる。
このアルバムはリズムが強くて、音楽の存在がすごく大きいアルバムだから、音楽だけに耳を傾けたい人はそうしてほしいし、歌詞を聴きたい人はそれもそうしてほしいわ。私も部屋でいつも1人踊ってパーティーしているから、そうしてもらえるとうれしい。
今回はたくさんの人と組んで作ったのだけど、他の人のやり方を見たかったの。ときどきね、自分がイヤになるんです。同じことの繰り返しで。刺激がほしいなぁって思う。だから他の人のやり方を見て、私はどうやれるか、どのプロセスにふさわしいかを見たの。すごく楽しかったわ。スタジオに呼び入れてくれたりして、オープンに接してもらえてありがたかった。人選は私だけじゃなくマネージャーや周りの人に聞いたわ。私は今回、あるタイプの音楽を作りたかった。一般的なものじゃなく、お上手じゃない、もっとパーソナルで、本当の意味で人と人のつながりのある音楽作りをしたいと思ったわ。というか。いつもそう思っているのだけどね。ときどきリズムは立派だけど計算高いというか、そういう音楽に出会うけど、そうじゃないの。そしてちょっと自分の好きに、自分が会いたい人に次々会ってみた。正直、中には難しい人もいてね(笑)。でもそういう人とも1曲だけやってバイバイ〜。ハネムーンみたいなもんで、いい時期だけいっしょに過ごして終わり〜。楽しい限りだったのよ。
「LIFE」という歌はユニークな、そしてすごくパーソナルな、私のポエトリーよ。サミーと言う友人といっしょに曲作りをしたのだけど、ラッパーじゃないし、ふたりですごく苦労して、なかなか上手くできなくてヒップホップのプロデューサーの友達に聞いてみたの。そうしたら彼がマーヴィン・ゲイの古い曲からカーティス・メイフィールドやカーティス・ブロウなどいろんな曲を聞かせてくれて。。。そこからイマジネイションを膨らませて、完成させていったの。
でも歌っている人生そのものはいまだ未完成。
人生って、エレベーターの扉が開いたり閉じたり、意味なくするものよね。さらにセーターのほつれがひっかかったりして、何もかも崩れちゃったり。
人生ってなんだろう? 楽しいことも苦しいこともいろんなことが次々に起こり、極限に立たせられることばかり。でもそれこそが美しさよ。
私には息子がいて、息子にこの人生とはどういうものかを伝えることを考えるわ。私自身だって人生はどうって分からないけど。でも。。。社会はあれこれ注文をつけるし、イメージとして終わらない乗り物、自分はこの乗り物に捕まって乗っていれば落っこちないぞ、大丈夫だと思えるようなものかも。大丈夫だと思う気持ちが大切。でもときどきよくないと思うのは、TVなどで可愛そうな人を映し出し、それを見て私たちは、ああ、これよりマシよね、なんて比較しちゃう。比較させるようなことは良くないわ。
人生にはいろんなことが起こるけど、それで壊れちゃうわけじゃない。逆に強くなれる。たくましくなる。新しいことを発見していける。辛さ、きびしさがあるからこそ、前に進めるのよ。
人生の厳しさは悪いことじゃ決してなくて、勉強であり、それが美しさなの。ビューティー・オブ・ライフ。人生は激しく、辛く、ショックも多い。でも最終的にそれが素晴らしさなの。
アルバムのジャケットに映し出された赤い靴は現代女性を象徴してるの。同時に私の人生でもあるんだけど、みんな赤い靴を脱ぎたくても脱げないでしょ?
中にうつってるキッチンは、本当に私の家のもの。息子は「なんでもリッツとかで撮影しないの?うちのボロ台所なんかで撮影してさ」なんて言ってたけど。
あとはトレイラーパークで撮影したわ。ゴージャスな服装で掃除している女性は、家に押し込められて家事をしながらも反抗していることを表しているのよ。そしてミラーボールを磨いているのは、どんなときもミラーボールを忘れずにね!って。ダンスすることを忘れないで。