ひぽこんコラム

2010年07月06日(火) さようなら、オトン

 この週末、田舎に行っていたのは、ほんまはオトンに会うのが目的やった。

 しかし結局会わんかったわ。

 オトンは今年の初めくらいか? に、姉んとこに電話してきて、もう自分はガンで死ぬから最後に孫に合わせてくれとかなんとか勝手なことを言ってきた。

 姉はブチ切れて、知らんわ、そんなの、と切っていたのだが。。。

 なんかそりゃそのままでエエんか?とずうっと気になっていたんだ。なにせ、ほら、テレビで「無縁社会」とか見ちゃってさぁ。

 無縁社会。孤独死する人、急増!みたいの。。。

 ああいうの見ると、家族って何? どうしてそんなに冷たいの?などと思う。

 なので、じぶんがその「冷たい家族Aさん」になるのはなんというか、気が引けるというか。バチあたっかもな?というか。後から後悔すっかな?というか。

 なんかそう思って、姉とも何回か話し。。。

 しかし。ずううううううううううううううううううっと自分勝手に生きて←義兄曰く「男の理想。自分勝手に女作って、出てって、金使って、何億も借金して、すべてバッくれて。最後は悠々年金暮らし。。。なんてうらやましい!」らしい。。。。

 結婚して7日目で外泊したオトン。家にはあまりいなかった。いても、ろくなこと言わねえ。

 なので、今さらねえ?というのが、姉とオレの意見。オカンなぞ「早く死ねばいい」とさえ。

 いやいや、オカンのみならず、親せき一同その意見であったり。。。

 そうなると、さらになんか、心にひっかかる。。。

 とは言え、オレもオトンは大嫌いっ。大嫌いっ。

 でもまぁ、最後に一度くらい。。。と思い続けて数ヶ月。やっと沼津に行ったんだ、この週末。

 でも。行ったはいいが、どこにいるのかもわからず、ただ電話番号だけは分かるから、電話する、ということになったが。。。

 もおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。それだけで悶絶するほどに、イヤっ!!

 死ぬほどイヤッ!

 姉になすりつけ、母になすりつけ。
 しかし基本姉は「会う必要なし」なので、「知らんわ」という。

 そして「あんた会う会う言うても、会って、じゃあ、もう最後なので、そちらで面倒診て下さいって言われたらどうするの? あんたできるの? ただ会うなんて言ってるだけじゃダメなのよ」と言われて、よけいにかけたくなくなる。

 だって物理的にも心情的にも、面倒なんてしゃらくせ〜〜、ぜったいに看たくない。

 そして悶絶し続けること2日。やっとかけた。

 面倒なことを言われたりしたら「その場で切る」とニンピニンな決断をして。

 ジーコジーコジーコ。。。。。

 ルルルル〜〜〜〜〜。

 ルルルルル〜〜〜〜〜〜。

 って、誰も出やしないっ! ガッデム!

 「もう死んだか?」←私
 「どっか飲みにでも行ってるんだよ」←姉

 その後、2回かけても留守。

 はぁ〜〜〜。もう、どうでもいいのかも。

 そうして翌朝。何も考えずにかけると、「はい」

 で、出た〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! ってお化けか?

 出たオトン。

 なんでも胃がんだったらしいが、すげえええええ軽くて、手術なんてとっくに終わって、5日しか入院しないで、もう、すっかり元気らしい。そして自分の言いたいことを言ったら、「じゃ」と言って、ガチャンと切った。

 ツーツーツー。

 こっちはどうしてる?とか、そういうの一切ナシ。5年ぶりくらいの親子の会話、終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

 その前は10年くらい話してなかったが。。。。

 つか。ちゃんと話した、なんてのはたぶん、人生で一度もないのだが。。。。

 ああでも、これで、すげええええええええええええええええ分かった。

 人生ずっとオトンのことで悩んできたが、もう、止めよう。

 つか。もう、終わった。すべて終わった。

 もう、これから先、この人のことを考えたり、悩んだりすることはない。

 それよりも、オレが考えるべきは、オカンのことだ。今回も久々に行ったら、ベッドの下はホコリだらけで、新しい棚とか買ったものの、それさえ部屋に運び入れられず(姉たちはやってくれない)。オレが一切掃除して、甥っ子に命令して運びこみ、片付けた。オレがやることはそういうことだ。金もないから大したことはできないが、そういうことだ。オレがやるべきこと、考えるべきことはそれであるのだ、と確信した。

 オトンはもうサヨウナラの人だ。

 長かった。ここまで本当に長かった。人生ずっとずっとそのことにとらわれてきた。

 正直死ぬほど苦しかった。たくさん泣いて。たくさんあがいた。いろんなことの理由や原因を、そのことに求めたりとかもしてきた。

 でも違うんだ。もう、そうじゃない。それはいらない。すべて関係ない。

 さようなら、オトン。人生のほんのひと時、世話になった。あなたがいたから私が生まれた。でもそれはそれで終わった。

 オトンは、人生の残りを自分で生きていくのだろう。

 私は私の人生を、私が守るべき人や、私の大切な人たちと共に生きていく。アデュー。アデュー。

 さようなら、オトン。あなたとはあまりに縁がなかった。 


PS:今日もこれ、あげとく。。


 
 
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