DJ SEO's DIARY

2009年03月23日(月) >>沖縄のクラブは楽しーけど悔しー

開放的で、とにかく面白いね。


僕が行った町では、一つの通りにクラブが立ち並んでいて、
ジャンルもバラバラ。
チャージは500〜1000円くらいで安価なのがイイ。
フリーのトコも多くて、ハシゴしまくったなぁ。


沖縄では、クラブはカルチャーとしての市民権を獲得している。
土曜の晩に開催されていた「ASIAN」とかいうイベントは、
主催・後援に沖縄市(県)がサポートしていて、
同時期に開催されていた、「沖縄映画祭」の流れを汲むもの。

あいにく、チャージが2500円なのはここ沖縄では高価すぎるので、
集客はあまり良くなかったみたいだが、そういった姿勢がステキだ。


沖縄では踊る文化が根付いているのもあってか、
若いコにもクラブは近い存在で、遊び場の一つとして認識されている。
子供のときに、身長制限でジェットコースターに乗れなかったように、
中学生のティーンは、高校生になったらクラブに行けると
胸を躍らせている。


週末になると、どのクラブも賑わっていて
DJも手馴れた安定感あるプレイで、皆を踊らせ楽しませている。
雰囲気はイベント/パーティというより、バーに近い。

もちろん、”DJがお客さんを呼ばないといけない”ような
アホな構図は存在しないし、
元々バー営業としてやっていける土台があって、
更にそこに大音量のDJサウンドがプラスされた、と考える方が正しい。

こう見ると、個人的には、ジャンルが毎晩異なるような、
”イベント貸しするクラブの時代”は終わったんではないか?とさえ思う。
お客さんも毎回スケジュールをチェックするよりか、
「ここに行ったらこんな音がかかる」って
ハッキリわかった方が安心できるし。

「イベントの日程をチェックしてから行く」っていうのは、
マメな音楽好きじゃないと、なかなかできるモンじゃないし、
いかにもアバウトそうな外人相手に営業する沖縄なら、
なおさらだと思うけど、大阪でも基本的には一緒だと思う。

もう今や、大阪のDJには技術よりも社交性が求められるけど(笑)、
そういう意味では沖縄のクラブは、極めて健全でフェアで、
DJの生み出すグルーヴが、その夜の盛り上がりを担うといっていい。

チャージフリーでもバーカウンターは常に並んでいるから、
売り上げも良いのだろう。
DJを職業にしたい人にとっての環境が、
しっかりと整っているのは羨ましいコトである。


音楽に対する姿勢も、日本人より外国人の方がよりピュアで、
生活に根ざしたモノだと認めざるを得ない。


わかっちゃいたけど、やっぱりちょっと悔しい。



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