DJ SEO's DIARY

2006年12月13日(水) >>レヴォリューション・ロック

「社長が訊くWiiプロジェクト」
http://www.nintendo.co.jp/wii/topics/index.html

とても、面白い。
残念ながら、Wiiはまだ買えてないんですが、ね。


任天堂という会社の素晴らしさが伝わってきます。


もちろん、この企画自体が任天堂の戦略なんですが、
やはり今までゲーム業界を引っ張ってきたという自負と、
「このままではいけない」というゲーム業界自体が抱えて
いる危機を、自らがリスクを承知で、社運をかけてでも
乗り越えようとする使命感。

自らが築き上げた既存のシステム、既成概念を自らの手で崩し、
新たな道を切り開くという志の高さ。

一年前にも日記に書いたけど、
本当に彼らはクリエイティヴでロックである。

僕は小さい頃からず〜っとゲームが大好きで、
いつかは「自分でゲームが作りたい!」とか思いつつも、
まだWINDOWSすら出ていない当時には、
プログラミングなんて雲の上を掴むような話で、
全く現実味を帯びてない夢だったなぁ・・・。

もちろん、今の僕にもそんな技能はないのだけれども、
パソコンが一家に一台普及していて、
インターネットで検索すれば、大抵のことは調べられたりする
今の世の中に生まれてきたならば、
もう少し僕の人生は違ったのかもしれない。

だがその反面、初期のゲームにあった燃え上がるような興奮は
今はない。もちろん、これは僕が年を取ったせいでもあるには
あるんだが、やはり「スーパーマリオ」がザ・ビートルズであるの
ならば、やはりそういう事になるのかもしれない。

今回のこの企画では、あの「マリオ」や「ゼルダ」を生んだことで
知られる、宮本さんの任天堂社内における圧倒的な影響力の大きさ
を再認識させられた。

もはや「実写版のマリオ」とでも呼びたくなるくらいの
スーパーヒーローっぷり。

僕はWii買ったら宮本さんにサインお願いしたいくらいにファンに
なってしまった・・・(笑)

何がこんなに面白いのかって、大の大人たちがゲームを作る為に
こんなに必死になってるんだなってコト。

そして「人と違ったことをしたら褒められる」という
任天堂の社風。
あぁ、僕もこんな会社だったらマジメに働くのかしら。
きっと、達成感って計り知れないんだろうな。


ゲームというエンターテイメント。
これを追求することが、どのくらい困難な事なのか。

これは、目の前にいるお客さんを相手にする”漫才”や”お芝居”、
はたまたリアルタイムにその場のお客さんを楽しませる”DJ”
という類のエンターテイメントよりも、
1レベル困難な部類に属する、というのがわかってもらえるだろうか?


なにせ、楽しませる相手はすぐ目の前にはいないのだから。


昨今のゲームは、FFシリーズにも代表されるとおり
ストーリーやムービー・シーンも豪華絢爛で
”映画”っぽくなっているから、エンターテイメント性という
意味的にはそれと近いモノはあるだろう。

だが任天堂が潔いのは、あくまで”おもちゃ”に
こだわっているトコロにある。


その意味は”持続性”である。


一度観て楽しめればそれで良しの映画とは、
そこが根本的に違うのだ。

瞬発的な面白さと、飽きられない普遍的な面白さのどちらも
満たさねばならないのだから。

このソフトを買ってくれるのは、今日か明日か、一年後か
十年後かわからないのだ。

それでも、そこにはエンターテイメントを閉じ込めなくてはならない。


今、ハードとソフトの話がごっちゃになってきたが、
全ての姿勢は、任天堂のコード・ネーム”レヴォリューション”
に一貫している。


革命を起こす者たち。


「時代を変えるのは、常にごく一部の天才によってのみだ」


こんなような事をパプティマス様は、
かつて(時代的には宇宙世紀なので未来やが)言っていたが
これは、本当のことである。



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