DJ SEO's DIARY

2006年05月28日(日) >>DJ黙示録

昨日はPOPSTANDARDだった。


友達が誕生日って事で、オアシスをリクエストされたので
調子に乗って、40分くらいノン・ストップでMIX。
1st2nd&B面からの豪華メドレー。
この時期の音源はぶっつけでもMIXできてしまうから◎

盛り上がって楽しかったけども、
終わってから思ったのは、
「ちょっと考えるのシンドクなった・・・からか?」
あのメイン・タイムを高クオリティでプレイできる自信が
なかったから、オアシスに甘えてしまったのかも、と。

頭がキレてない日は、苦戦する。
これは酔ってる、酔ってないは関係ない。

調子がいい時は、選曲に対する創造力が溢れてくるモノだ。
”ファンタジスタ”なんだよ、僕は(笑)

でも調子悪いときも、たまにあるのだ。
僕の場合、こういうときは大抵DJしながら
レコードBOXを見てる時間が多い。


それはナゼか?


その日に積んでるレコードを頭の中に把握できていないからだ。
それでは、創造もクソもない。
そういう日は、行き当たりバッタリなDJになる。


昨日のDJ、朝方のDJはそれなりにはできたし、
楽しかったんだけども、何かが違ったな。

もちろん、かけてる曲はイイし間違いはないんだけど・・・
何て言うか、普通な感じ。


無論、「お客さんを楽しませるのがDJ」なのだから、
それくらいで丁度いいのかも知れない。


だが、僕的にはこれは「逃げ」なのだ。
頭が回転しないから「取りあえずできる事」をしたのか?
いや、初PLAYのピペッツの新曲とか、
普段余りプレイしない曲も結構かけたから、
冒険してないってワケじゃあないのだが・・・。



いや、多分これは単なる自分への苛立ち。



自らのロックDJ哲学が確固たるモノになりすぎて、
自らの力量でもついて行けないトコまで行ってしまったから
なのかも知れない・・・んまぁ、残念ながら巷のロックDJには
無縁な話なんだけども(・・言いたい放題ですが・笑)




目標が高いのは希望でもあるが、絶望でもある。



明らかに”時間”が足りないのだ。
もっともっと、色々な音楽に溺れたい。
昔から聴いてる分、年寄りが羨ましい。

そして、人々の価値観の変化(衰退?)も
これからもっと激しくなる。

僕たちは、この先必ず訪れるカルチャーの劇的な衰退を
止めないとイケない。それは服でも音楽でもオモチャでも。
「ドラゴンボール」を超える漫画は、いつ出てくる?

”本物(実体験)”を知らない人が、
これから更にドンドン前に出てくる。
そして、そこには”僕”も含まれている。


いつか必ず戦争が起こる。
”本物(実体験)”を知らない人が、権力を握れば。


気づけば、世の中は私利私欲。当たり前か・・・。
自分が大人になったからかも知れないが、昔より感じる。


でも、カッコイイモノが捻じ曲げられてきているのは事実。
情報力は金で買える、というか情報力が全て。
あの今イチ、ピンと来ないエル・プレジデンテが、
べビシャン、オーディナリー、
ハード・ファイより売れてるって何で・・・???
(http://www.oricon.co.jp/news/confidence/22386/)
↑同じグラスゴーのベルセバは、論外スか(笑)?

昔に比べて、「煽ったら売れちゃった」ってのが多すぎ。
ある意味、個人的には(最近のその流れの第一人者っぽい)
フランツには責任あり。まー好きっちゃ好きだけど。
結果論だと、良くも悪くも責任はあるって事よ。



・・・話を戻そう。



要するに、ロックDJも決してそのクオリティを
下げてはならないってこと。
これは、日本のカルチャーなんだから。
世界に誇ろうぜよ。


もちろん、それは全てのロックで遊びたいお客さんの為。

どーせ、踊るなら上手いDJで踊りたいからねー。




さあ、ここまで書いといて、
改めて言うことでも無いのかも知れないけども、
”DJ”というモノは、とても奥深く、難しい。


「ロックのDJをしていると言うと、他ジャンルのDJに舐められる」
という話をよく聞くし、僕自身そういう体験をしたこともあるが、
それはとても大きな勘違いで、
他ジャンルでもダメなヤツはダメなんだ、
ということをよくわかってほしい。

ロックほどビートが扱いにくく、かつ音色も多様で、
BPMも幅知らず、そしてそれをまとめ上げるストーリー性まで
要求されるジャンルなど、他にはないのだから。

んまぁ、これをやっちゃえるDJと言ったら
国内でもほんの数人だろうから、やはりロックDJが舐められても
仕方ないのかもしれないが(ヤミで自画自賛)



ただ、僕は考え出したら止まらない性格で、
ただ、僕は音楽が好きなのだ。



everyone deserves music



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