| 2005年05月30日(月) |
>>機動戦士Zガンダム 〜星を継ぐもの〜 |
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昨年末の映画化発表から約半年・・・遂に公開された 映画版『機動戦士Zガンダム 〜星を継ぐもの〜』。
いや〜結論から言うと”微妙”でした。
ちょっとストーリー展開が強引過ぎやねんな。 もちろん、全14話(=約300分相当)を90分にまとめるっつーんだから、 どーしてもカットされてしまう箇所はあるし。
ただ、ちょっと各セリフがどれも”早巻き”なのが問題で、 物語がすさまじいテンポで進んでいくから、 ストーリーや物語設定を理解する上での重要シーンも、 視聴者の脳が理解するよりも先に、 次の舞台へと移っていく。 正直、一度も”Z”を見てない人には辛いだろうな。 「地球の引力に魂を惹かれているヤツには・・・」とか 早口すぎて、素人には「?」ですよ、マジで。
そして辛いのはカミ−ユも同様だ。
なんたって映画版のカミ−ユは、両親が死んでも悲しむヒマなどないのだ。 もう戦い、戦い、戦いの連続なんだから。 アーガマに戻る回数も相当少ない。 TV版3回分くらいの戦闘を1回の出撃でこなして、 ジェリドとライラとシロッコと一気に対戦し、とっとと地球に降下。 凄い順応性だ。さすがはニュー・タイプ?
そして地球ではハヤトの声が違うのに、爆笑! あのテレビ版の「オマエ、いくつやねんっ!?」な声から、 いかにも年相応な青年風の声に。 そして顔も四角形から少しだけ長方形にシフト(おめでとう★)
で、肝心のアムロはというと・・・相当前向きなんだな、コレが。
TV版の・・・ 「もう僕は1年戦争で充分戦った。これ以上僕に何しろって言うんだい?」 みたいな感じから↓ 「オレは戦う気満々だったんだけど、包囲網が厳しくてこのザマだ。 でもハヤトとはヒッコリーで合流しなければ・・・!」 ・・・ってな感じになっちゃうんだから、新訳にはマジびっくり。
・・・こりゃアムロ・ファンもびっくりですよ。 「はぁ!?これがアムロ?・・情けなくないやんっ!」みたいな。
そうなんです、今回の新訳で一番オカシイのは、間違いなくアムロ・レイです。 やる気アリすぎなんですよ。そして自信も。
最後のシャアと出会うシーンで、もう初めから誰かわかってたように 「シャア・下がってろ!」とか叫ぶし、 最後の最後シャアと見つめあうシーンなんてもうヒドイったらありゃしない。
これは映画版の〆として、相応しくするために盛り上げたいっていう製作者サイドの意図が見えすぎで激サブ。
・・だってね、最後立ち上がって「シャア−!」って 1年戦争の時みたく叫ぶんですよ。 なんで叫ぶ必要なんかあるんでしょうかね? アムロ、空気読めよ。
ちなみに、TV版じゃあ、「シャア・・・」ってつぶやくように終わるんだよ・・・。そしてその時、脳裏にこれまでの2人の歩みが蘇ってきて・・・ 僕の目に涙が・・・って感じなのになぁ・・・。 映画版は残念ながら、全く感動しません。
そうだな・・・この映画版の数少ない見所は、 カイ・シデンとハヤトが直接クアトロ=シャアについての 意見交換をするところ(TVよりも、理論的な説明がなされてます)や、 クアトロが”シャア・アズナブル”について話すシーンも少し異なった解釈で 話されているところかな。
映画版ということで期待しまくってた、 レコアさんが辱められるシーンは完全ノー・タッチ。 そら当たり前か(笑) でも物語後半でレコアさんがやられる時に、回想シーンとして出てこないかな とかいう淡い(エロ)期待は、まだ消えません・・・(笑)
僕の大好きなエマさんは期待通りで、 新顔が多少変だろうとそこまで気になりませんが、 ちょっと登場シーンが少ないのが残念。 ヘンケン隊長とも、目立ったカラミもなし。
ジェリドはヘタ踏んでるシーンが大幅にカットされてるので、 なかなかできるヤツな印象。 だから、軍からどんどん新型を与えられる・・・という理由づけにする気なんかな?TV版では、「なんで?」って疑問の声も多かったしね。
・・・てな感じかな。 第2部は10月公開予定で何だかんだ言って、これも観に行きます。 サブ・タイトルは「恋人たち」。悲劇の強化人間、フォーをはじめ、サラ、レコア、ベルトーチカ、ファ、エマ、・・・ら様々に恋しまくる、 カミ−ユのプレイボーイ伝説(?)の真骨頂になるのか?(ならんと思うけど)
あとの期待は、オープニング早々のアムロとシャアの思想議論。 ここは必ずTV版よりも掘り下げてくれるハズ。 あとはカミ−ユとフォーの香港編、がっちり盛り上げて欲しいです。 地球でのシャアの演説も更に詳しい内容を期待。
そして「なぜ、止めなかったんだシャア!俺たちの二の舞だぞ!!」 の号泣必至なラストにも、もちろん期待。
いやぁ〜楽しみだな、やっぱり。 でも全然待ちきれないから、またDVD借りようかな☆
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