 |
僕が学生時代に住んでいた豊津から、今の住まいに引越しした その日に入ったラーメン屋、ギンジロー。
そこで食べたラーメン+チャーハンの美味さといったら・・・ もう素晴らしいモンだ。あの塩ベースのこってりとんこつ味と 香ばしいチャーハン。恐ろしいまでの相性の良さである。
「ここに引越して来て良かった〜」
と当時思ったモンだ。やはり住まいを選ぶにあたって、美味しいラーメン屋が 近くにあるかどうかって事は、一人暮らしするにあたって意外に重要な ポイントの一つなのだ。賃貸広告にもしっかり記載するべきだと思う。
ギンジローのラーメンは、まさに”ヤミツキになる味”だった。 今まで様々な美味しいラーメンを食べてきたけれども、 食べてないことに「苛立ち」を覚えるくらいに思うことは、 本当に初めてなことだった。
もうここに引越して5〜6年経つが、 気づけば毎月1回は必ず食べに行っていた。
ここのオヤジが”いかにも”って感じの男気充満のゲンコツ親父で バリ渋なんだよ。「おおきに、喜んで!」って元気よくいつも振舞う。
でも多分かなりの熱血漢なんで、他の従業員の入れ替わる早さも とんでもない。3ヶ月持ったためしはないんだから。
んで、やはり他の従業員とオヤジの味もまた格段に違う。 オヤジが店にいない時も多いんだが、そんなときはいつもドキドキする。 「あのギンジローの味をちゃんと出せるのか!?」、と。
無論、話にもならないほどヒドイ時もある。 そんなとき、僕は溢れるくらいの「ギンジロー愛」でもって、 その従業員に文句を言ったモンだ(3回くらいね)
だが、もう結構前の事になるけども、昨年末パッタリと店が開かなくなった。
もともと、いつも開いてるって感じの店じゃないので 「最近開かへんなぁ〜」くらいにしか思ってなかったんだが、 その後、年が明けても全く音沙汰がない。
一体どうしたというのだ!?
もう既にその時1ヶ月以上食べてない僕は、もう気が気でない。
確かにここのオヤジは日曜大工のスペシャリストで、年に2回は 一人で店の模様替えをするから、そんなんかなぁ?とか思ったけども 全く進行具合が読めない。
その後も店には全く変化が訪れない。 「従業員募集」のチラシがずっと貼られたまま、何も変化は見られない。
たしかに大方の予想では、従業員不足のために店を開けられないだけだと 思われていたんだが、いかんせん肝心の従業員がいなくちゃ閉店せざるを えなくなる・・・それはいけない。
レコードを初めとしたやその他の様々なモノに押し潰されそうな我が家。 ギンジローの存在は、それでも引越しをしたくない最大の理由の一つなのだ。 ギンジローが潰れてしまったら、僕は遂に引越しを考えねばならなくなる・・!
そんな中、3月中頃大きな変化が訪れる・・・!
オヤジが約3ヶ月ぶりに店に姿を現したのだ。 といっても、店がオープンしているわけではないのだが。 オヤジは日曜大工に励んでいた。これは昔の見慣れた光景だった。
やった!遂に営業再開か!と思いきや。 またもや音沙汰がなくなる。3月下旬には全くオヤジは姿を見せなくなった。
しかも、何たることか! ずっと貼り付けられていた「従業員募集」のチラシまでもが剥がされている ではないか。
それを見た僕の頭の中には二つの選択肢しか残されていなかった・・・。 「営業再開」か、「閉店」だ。
・・・いずれにせよ、もうすぐ答えが出るのだろう。
だが4月に突入しても、全く大きな変化は訪れない。 あぁ・・何でこんなに振り回されにゃアカンのか?
とにかく、早く、食べたいんだよ!
待って待って、それでも待った。 友人たちにグチをこぼしたりもしたくらいだった。
・・・そして今日、遂に決定的に大きな発表がなされた。
「休んでばっかで申し訳ないです。19日(火)から営業再開します。 従業員は引き続き募集中。 営業時間は18〜23時(ただいま免停中なので・・・)」
やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! 待ってろよ、オヤジ!!
|
|