DJ SEO's DIARY

2003年07月28日(月) >>フジロック’03

とうとう帰って来ちゃいました・・・。
今年は初日が雨でかなり落ちましたが、
3日目の快晴でそんなモンはふっとびました!

あ〜面白かった♪去年よりも良かったです。


ライブ以外で面白かったのは、深夜のパレス・オブ・ワンダーでの
怪しいマジシャン。”電気ガール”みたいなガイジン女とガイジン博士が
出てきて、彼女が触れると電気が流れる(?)らしくて、
ガールの乳にタバコ当てたら火がついたりしてました。

んでラストで
「今カラ〜オシリノ穴二〜50万ボルト〜ブチコミマ〜ス!」
って叫んでアホやってました。大爆笑。

ライヴも良いのが多すぎて、これから挙げるベスト10は
本当に迷いました。

取りあえず一番の至福な瞬間は、今朝の風呂パク+ロビー独占でした。
マジで癒されました。


1.DIRTY VEGAS

モグワイとかなり迷ったあげく、マッシブを最後まで見ずに
レッド・マーキーへ。僕は「おそらくアンダーワールドみたいな機材
いじくる系のライブなんだろうな」・・・って、
正直通常レベルの期待しかしてませんでした。
でも僕は彼らの楽曲を心から愛していたし、それでもいいやと思って
レッドマーキーの入り口まで・・・・。


はっきし言って「マジっすか?」連呼(笑)。


だって”バンド”だったんです・・・ダーティ・ヴェガスって。
僕自身の情報不足もあったんだろうけど、これはもう奇襲ですわ(笑)
「いったい君たちがリリースしたCDは、ナニヴァージョンやねんっ!」
ってくらいナマ音グルーヴ全開ヴァージョンで鬼ヤバイ!

彼らがプレイした新曲も、リリースされるヴァージョンは
全く違うんやろーなぁ・・・って思ったら、
「それって披露する意味あるん?」とか勝手にツッコンで
勝手に大爆笑!

マッシヴを最後まで観るっつーて別れたいっちも、
僕からの「バンドでした。急いだほうがいいかも」メールですっ飛んできて
「マジっすか?」状態。

演奏だけじゃなく歌もかなり上手くて、ラストの僕の大好きな
「I SHOULD KNOW」で最高にアガって爆死!!

やはり「ギャップ」がカギ。
いかに裏切るか。
ダーティ・ヴェガス・・・ハヤイです。かなり。


2.MICHEAL FRANTI AND SPEARHEAD

今年の裏の顔はビートルズのコピーバンドとコイツらでしょう!

運悪くビートルズの方はあまり観る機会に恵まれませんでしたが、
この兄貴にはマジで感動。初日のホワイトでいっちと共に見て
めちゃ感動。3日目の晩にも出てて、そっちも観ました。
これで制覇かと思いきや、3日目の昼にどうやらオアシスに登場してた
らしい・・・残念。

え?ナニがそんなにヤバイのかって?
そりゃあもう全てだよ。人間の輝き。パフォーマンスだよ。
人間ビートボックス黒人MC、かなりヤバイ。ヤバスギ!
SPEARHEADマジでタレント揃い。観てておもろい!

しかもアイツら頭使ってる。言語が異なる日本人にどーしたら
伝えれるかちゃんとわかってる。言いたい事は紙に書いて、
そして連呼。お客さんに歌わせる。

「ALL THE FREAKY PEOPLE MAKE 
BEAUTY OF THE WORLD♪」

音的にはファンキーでソウルフルなミクスチャー・ロックなんだけど、
アイツら音の鳴らし方わかってる。響きがヤバイ。
スネアの音ひとつからしてもわかってる。
そしてメロディ最高!
ホワイトで初めて聴いた時、
かっこ良さと嬉しさで涙出てくるし!

2回見て、2回とも感動したのも特筆すべき点だよな。


音楽って無限のようだけど、いい音ってのはあくまで”相対的”だから
有限なんだよ。DJやってるヒトってイイ音いっぱい知ってるから
いいなあって思うかも知れないけど、実は結構シンドイんだ・・・。

だから自分の知らない素晴らしいバンドに出会えると、
本当に嬉しい。涙出る。
僕の音楽ライフにはまだ先があるって思わせてくれるから。


そして盛り上げ方も人類最強クラスに上手い。
アンドリュー以来の”兄貴キャラ”です。
終盤の”オレオ”あたりからは、もうテンションだけで
突っ走って、知らないヒトとも強引に肩を組ませたり(笑)

とにかく最高にピース。
日曜日の晩のレッド・マーキーの時、かなり強引(・・と思われる)
なカンジでG・LOVEとMUSICのロバートがステージに登場。
完璧なラップで魅了したG・LOVEはグレイト!

持ちネタに欠けるロバートは聴いてるこっちがドキドキしたけど、
結果的には上手いことやったので、上出来♪


3.THE RAVEONETTES

4人出てきた瞬間にちょっとびっくり。
「あっ・・・やっぱり2人じゃあないか。そりゃそーだよな」

演奏した瞬間に更にびっくり(つーか爆笑)!
「なんでオマエがVoやねん!(サブメンバーらしき人物に対して)」
・・・だって、あのジャケの兄ちゃんはただのギターで
ジザメリ全開なVoは隣にいるヒト。しっかり服の色で赤と黒で組み分け(?)
されてるんですが、目立ってたのは結局サブメンバーらしきVoなんだから
もう意味不明(笑・・・だってMCもこのヒトやし)

でもライブの演奏は完璧。テンション、ノイズ、新曲どれも最高!
めっちゃ暴れたおしました。

4.LEMON JELLY
めちゃクール。そして癒されました。
中盤からスクリマデリカ状態に。女の子受けも良かった。

5.ROYKSOPP
ビョ−クを途中で抜けてマーキーへ。
コイツらも基本はバンド形態なステージで◎
”EPLE”をはじめ、フロアのテンションも爆発的で感動。

6.SASHA
今年から登場の新ステージ、オレンジコートでの
”オールナイト・フジ”のメインDJとして登場。
スクリーン2つにレーザービームも飛び交うヤバイ空間。
でっかい花の上にあるDJブースで淡々とDJする皇帝。
フロアは大盛り上がりで、やばいケムリも充満。

もう僕が好きすぎるブレイクビ−ツ・テイストなプログレ・ハウス
なSETとミラーボールがやばすぎる夜のボードウォークで
堂々の6位・・・ですが、SET中盤に「入力信号がありません」って
出て、映像が数分ブチきれることさえなければ更に上位も狙えました。

7.PREFUSE 73
本当に最高だったSASHAを泣く泣く1時間ほどで断念。
オレンジコートからレッドマーキーまで全力疾走で駆け抜ける。
あのぐちゃぐちゃの道をズボズボやりながら。
奇跡的に15分ほどで到着。
正にワ−プってカンジのインテリな白人2人だった。
ライブのスタイルはDJシャドウみたいだった。

8.PRIMAL SCREAM
この日のボビーはラリパッパのパーリパリでカンペキにキマリまくってて、
ステージ上を回る回る。歌い出し忘れる忘れる。大爆笑。
手拍子自分であおっときながら、リズムに合ってないし(爆)
”LOADED”が嬉しかった。
相変わらず”MADICATION”やるけど、他の曲にして欲しい。

しかしやはりかっこ良すぎ。
何回も観てるバンドで入賞はやはりプライマルだからでしょう。


9.MASSIVE ATTACK
映像やばかった。1STからもちゃんとやってくれて感動。

10.スチャダラパー
前から観たいと思ってて、ようやく実現。
やっぱり格が違うな。ビートシブすぎ・・・わかってるわぁ。
ロボチュ−のフロウもやばい。ボーズのシュール(毒)なMCも◎


次点 THE ORB
最初はめちゃDOPEでやばかったんだけど、後半ダレた。
「FROM A DISTANCE」ナシかい!ってかんじ。
終盤のオネィちゃんの大群がギャグか本気か意味不明。
上手くやれば上位に食い込めただけに、残念です。

この時に出会った東京のクラヴ・イエローのスタッフだというヒトの
グループのアガリっぷりもフジってカンジで良かった(笑)
あん時のいっちはクールだった(笑)


残念賞 
●UNDERWORLD    
”残念賞”というか”説教部屋”というべきか(笑)
あんたらエー加減にその胡散臭いステージやめなさい。
もっとアレンジしましょう。
あの見てる方を”EVERYTHING,EVERYTHING”
聴いてる気にさせるのだけは、ちょっと辛い。
別にムリしてギターとVoだけ
ライブ音出さなくてもいいんだから(笑)。

ちなみに君たちがケミより人気(というかテクノ界における地位)
があるのが僕は昔から気にいりません。ケミの方が数倍わかってます。
もっとイイ音を追求しましょう。
リスナーは耳がすぐ肥えるから、がんばってください!

ダーティ・ヴェガス、ロイクソップ、レモンジェリー、ケミ・・・を
見習いましょう。だってスタジオ盤は文句なしにいいんだから!
    
ちなみにライブ前のDJセットは良かったです。

●YO LA TENGO
ちょっとSETゆるすぎました。
もうちょっと”(いわゆる)名曲”をやって欲しかった。

●LIBERTINES
僕は初めて観たんですが、何がいいのかあまりわからず
2曲で退散・・・。これがパンク?

●GOLDFRAPP
オネイちゃんが股にマイクをツっ込んでるところしか
脳裏に焼き付いておりません・・・。


でもこうやって総括してみると、やはり今年はダンス物が圧倒的だった。
正直、この状況は辛い。だからSPEARHEADが凄かった。
まだまだロックはいける・・・と思わせてくれた。

「ナゼ(いわゆるところの)ロックが風前の灯火なのか?」
これはまた後に『日記』にまとめて書こうと思う。


『音』なんだよ。とどのつまりは・・・・っ!!



 << BACK