あおい世界
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| 2026年07月08日(水) |
本■パレートと楽園とゆうれい。 |
柚木裕子さんの 『パレートの誤算』。 ずっとパレードだと思っていたら、パレートでした。 パレートの法則というのは、 イギリスの経済学者パレートが発見したもので、 物事には80対20という考え方があるらしく、 全体の結果の8割が一部の要素2割によってもたらされるというものです。 物語は市役所の生活保護受給世帯を訪問するケースワーカーの話。 優秀な上司が殺害された裏に何があるのかを探る、 生活保護の闇に迫る、渾身の社会派ミステリーでした。
伊坂幸太郎『楽園の楽園』。 デビュー25周年記念書き下ろし作品とのこと。 近未来の話で、開発者が遺した絵画〈楽園〉を手掛かりに、 五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、 蝶八隗(ちょうはっかい)というウイルスに強いという理由で、 選ばれた3人が、〈天軸〉の在処を探す旅に出るという話。 100ページほどの短編小説ですが、 正直、一気に読んだのによく分からなかった。
山口恵以子さんの 『キノコにご用心』。 ゆうれい居酒屋シリーズ8作目になります。 5話がおさめられていて、いつものように女将の夢で始まり、 居酒屋である米屋で出会う人たちとのやり取りがあり、 再訪した方が実は女将はもうずいぶん前に亡くなっていたことを知る、 という流れが王道ですが、 今回4話と5話には特に問題もなくいらした二人の若者が、 居酒屋と女将と常連さんの時代的な違和感を感じるだけだったり、 5話では女将が生きていた時に来たことがあるという、 普通の時間軸のお客様も居たりして、 新しい展開があったのも面白かったです。
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