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| 2014年11月06日(木) | 本■地層とシャイロックと民と臨場。 |
佐々木譲さんの 『地層捜査』。
時効の廃止を受けて再捜査となった１５年前の殺人事件を、
ただただ事情聴取や、現場検証などから探り当てていくという、
地味ぃーーーな内容ではありましたが、それなりに面白かった。
謹慎上がりの若手刑事と、
退職し相談員という形で復帰したベテラン刑事のコンビが、
渋すぎて、大人な感じがしました。
次に棚から池井戸潤さんの作品を２冊。
まずは 『シャイロックの子供たち』。
池井戸さん得意の銀行の話。
ある一つの支店を舞台に何人かの姿が語られていますが、
その背景を元にある事件へと流れていきます。
真相は闇の中ですけど、銀行員の切なさとか伝わってきます。
銀行員ってあまり魅力的な仕事ではないっていうのが正直な感想。
銀行の話が多い池井戸さんにしては珍しく、政治の話だった 『民王』。
最初、堅苦しい内容だったら、読むのが辛いかもと思いましたが、
首相と息子が入れ替わってしまうという珍事件が起き、
コミカルな文章だったので、飽きることなく一気に読み終えることができました。
大学生である息子の目線、首相である親父の目線、
それぞれ感じることが多く、結果的にはいい方向へ流れました。
発想が面白かったです。
最後に横山秀夫さんの 『臨場』。
随分前にドラマ化されたのを観たとき、
いつか原作も読んでみたいと思っていたのが叶いました。
８話収められていて、どれも大きく頷きたくなるほど面白かったです。
もっとシリーズ化されるといいのになぁ。
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