あおい世界
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2014年10月04日(土) 本■ふると舞台、カルテとQrosと人質。

またまた棚から西加奈子さんの作品を2冊選びました。
なんだろ、ゲテモノとは言い過ぎかもしれませんが、
また読みたくなるような風変りさがあるんですよね。

まずは 『ふる』。
相変わらず不思議なとらえ方をします。
でも、主人公の気持ち、分かる部分があります。
誰も傷つけないようにしようと、
言わなくてもいいことは言わず、
触れなくてもいいことには触れず、
自分がいじられキャラでいるのが楽っていう感じ。

次に 『舞台』。
こちらも不思議な設定でした。
主人公の捻くれた見方や思考がいつまで続くのだろうか、
最後に何か、気付きはあるのだろうか、
ストーリー性が全然解らないまま読み終えました。
成り行きに任せる主人公に共感できる部分はなく、
何だったんだろうって感じ。

夏川草介さんの 『神様のカルテ3』 は、
先に読んだ2冊がとても良かったので、
作者について調べてみたら、
『神様の〜3』 も出ていることを知り、即予約。
裏切らない素晴らしさでした。
この世界、好き過ぎる。
一止とハルの関係も理想的。
住まいが御嶽荘という名の古民家で、
写真家のハルが心寄せている特別な場所が御嶽山。
『〜3』 ではあまり出てきませんでしたが、
『〜1』 と 『〜2』 では何かのキーワードのように出てくるので、
印象深いものになっていたところに、
先日の、御嶽山噴火が起こったのでとても驚きました。
ハルの好きな場所が噴石や火山灰に覆われてしまったのだろうかと、
心優しいハルの好きな山が、あれほどの命を奪ったのだろうかと、
自然の豊かさと共に、厳しさ激しさも感じてしまい、
ますますこの作品が強烈な印象になりました。
なんという、タイミングだったのだろうってね。

次に予約本の順番がきました。
誉田哲也さんの 『Qrosの女』。
Qrosはキュロスと読み、ファッションのブランド名でした。
第五章から終章と6つの章に分けられていて、
それぞれ語り手を変えてあります。
最後はそーなるんだーって終わり方。
事件らしい事件ではありませんが、マスコミの裏話を覗いた感じです。

最後に小川洋子さんの 『人質の朗読会』。
海外で反政府ゲリラに拉致された日本人ツアー客7人と、
添乗員1人、盗聴していた特殊部隊の1人による9つの作品。
バスの運転手だけが生存した他、8人は絶命してしまいますが、
2年後、仕掛けておいた盗聴テープから発覚した朗読会。
生死をさまよう中で、
遺書とは違う意味での文章を記し、発表し合っていたという、
現実離れした世界です。
小川さん特有の上品で丁寧さがすべてに現れているため、
9人の作品ではありますが、9つの個性にはなっていないですね。
なので、拉致されたという背景は関係なく、
ただ単に9つの短編集という意味では、それぞれ良い作品でした。


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