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| 2012年10月24日(水) | 本■フィッシュとビートル。 |
久しぶりに伊坂ワールドに浸りたくなり、
予約していた２冊を手にしました。
まずは 『フィッシュストーリー』。
４話が収められていて、
その中の 『ポテチ』 は映画化された作品。
『ポテチ』と『サクリファイス』は、
他の作品 （『ラッシュライフ』 『重力ピエロ』） にも登場している、
泥棒兼探偵の黒澤氏が主役。
どれも伊坂ワールドらしくピリリとペッパー風味の中、
心地いい世界がありました。
次に 『グラスホッパー』 の続編である 『マリアビートル』。
あたし的に 『グラスホッパー』 はあまり好みではなかったようで、
この 『マリアビートル』 も同じでした。
読み進むうちに、アガサクリスティを連想してしまいました。
あたしが仙台−東京間で乗り慣れている新幹線 “こまち” の車内で、
東京から盛岡までの間に繰り広げられる数々の殺人。
それぞれ無関係のようで、よくもまぁこれだけ悪が集まり、
類は友を呼ぶかのように接触し合うものだという面白さ。
伊坂ワールドの一編であるのは確かでした。
でも実は、この２冊を読む間、
『ミッキーマウスの憂鬱』 を桜に返さなくてはいけない都合上、
それと並行していたり、
何となく読書の時間を確保できないことと、
伊坂作品の複雑さにページが進まず、
『グラスホッパー』 は読み終えてすぐ再読したのでした
『マリアビートル』 も再読したいような気がしたものの、
やはりあまり好みではないだけに返却したのでした。
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