あおい世界
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2010年03月04日(木) 本■初 伊坂と鬼ごっこ。

読みたかった伊坂幸太郎さんの本を2冊借りました。
『重力ピエロ』 や 『ゴールデンスランバー』 が映画化され、
毎年本屋大賞にノミネートされているなど、
話題性のある作家ですが、
それ以外に、あたしが興味をそそられていたのは、
仙台の大学を卒業し、現在も仙台に住んでいること、
仙台を舞台にした作品が多いことなど、
地元としての親近感が湧いているからでしょう。


最初に手にしたのは、『モダンタイムス』。
作者は大学卒業後、
システムエンジニアとして働いていた経緯があるらしく、
専門分野に富んだ内容でした。
コンピュータでシステム化されている現在。
本の内容は大げさなと思う半面、
いつもどこかで誰かに監視されていることに対して、
有り得る有り得るという怖さもあります。
別の意味で、
爪を剥されるとか、
指を切断されるなどというスプラッタ的な場面が多いのに、
警察関係がほとんど登場せず、もみ消されてしまう怖さ。
そして、あたし自身、
何かにつけてネットで検索するのが当たり前になっていますが、
こういうシステムに引っ掛かったら嫌だなーって思います。
ちなみにこれは、
今上映中の 『ゴールデンスランバー』 と平行して書かれたものだそうです。
結構なページ数の大作なのに、頭の中はどうなっているんだろうって、
不思議に思いながら、2冊目を手にしました。

仙台の大学生を描いた 『砂漠』。
簡単に言ってしまえば、
大学の4年間を楽しむ仲良し学生5人組が起こす事件や事故。
上手い具合に男子3人女子3人で、
仲良し同士がくっつき、3組のカップルが生まれ、
入学から始まって卒業で終わるという一見ありふれた設定ですが、
伊坂風味があちこちにばら撒かれていて、
ありふれた設定でも陳腐にならない面白さがありました。
それも作者の経歴と同じ大学、同じ部の学生という設定。
もちろん舞台は仙台というのも親近感溢れるものです。
特に好きなのは、
文中何度か出てくる“なんてことはまるでない”というフレーズ。
ふとコント的な息抜きがあって、それがまた愉快でした。
もっともっと伊坂作品、読みたい気分です。

そして伊坂作品の次に手にしたのが、これ。
タイトルと表紙だけで選んだ本、
山田悠介の 『リアル鬼ごっこ』。
二十歳の時のデビュー作だというので、納得。
設定的には面白そうだったのですが、
最後までだらだらって感じだったし、
せめてラストにはインパクトが欲しかったけれど、
それなりに終わってしまった感じ。
伊坂作品を先に読んでしまったからでしょうかね。
物足りない。。。


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