あおい世界
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2003年04月13日(日) 親不孝。

あたしの両親は至って平凡な生活を送ってきたほうだと思う。

両親は見合い結婚。
小さいときから両親が喧嘩をするところを見たことがなかったので、
夫婦とはそういうものだとずっと思ってた。

中学生か高校生になって周りの友人の話を聞いて、
あらためて自分の両親が“珍しく”喧嘩をしない夫婦なのだということが分かった。

その後社会人になり、客観的に親を見れるようになった頃、
ポツポツ母は話し出した。

つまり他愛ない夫婦喧嘩を子供達の前で見せないようにしていたこと。
父が無口でマイペースな人なだけに母が一人でプンプン怒っていても、
喧嘩にさえならなかったこと。

だからあたしは、夫の(逆も然り)悪口を言う人たちに対して、
嫌悪感を覚える。
自分が好きで選んだんじゃないかって。

そういう意味ではあたしは、元夫のことを決して悪くは言えなかった。
我慢して言えなかったのではなく、
前提に 「好きだから」 「自分で選んだんだから」 という確立したものがあったから、
周りに元夫の悪口なんて絶対に言いたくなかった。
直してほしいところは直接本人に言った。


でもきっと夫(妻)の悪口を言っている夫婦に限って、
仲が良く末永く寄り添っていたりもするわけだから、
離婚したあたしがどうのこうの言える立場じゃないんだろうけど。


そんな平凡な両親は平凡な見合い結婚のあと、一男一女に恵まれ、
父は公務員だったので老後も普通の生活が保障されていた。

息子も娘(あたし)も、
ごく普通に進学し、就職し、結婚し、子供ができた。

さて今度は自分たちが楽しむ番だと、
父が還暦の際に礼文島に行ったのをきっかけに、
あっちこっちと旅行をしようと話していたらしい。


そんな中、娘が離婚。

そして何を隠そうその1年後には兄貴も離婚。

娘は子2人を引き連れて、
兄貴は子(2人)に月八万円の養育費を払っていくという形。



両親は、なーんにも社会に反することはしてきていない。
近所付き合いも、親戚付き合いも、上手にこなして、
子育ても手抜きすることなく、愛情たっぷりに育ててくれた。

なのに、なぜ。

あたしも兄貴もこんな形で 親不孝 をしてしまったんだろう。

あたし自身の心の傷は全く無いと言ったら嘘になるかもしれないけど、
今の自分にはそれを苦にしないで生きていく自信がある。
不思議とあたしは今までのことに何一つ後悔がないから。
彼を選んだこと、彼との子供、彼との離婚。

でもね。
両親、特に母の心の傷は深い。
前にも書いたけど、軽症とはいえ、うつ病と診断されているし。

今は娘2人と毎日ちゃんと楽しそうに生活していくことだけが
母を安心させられる唯一の方法だと思っているけど、
それ以上、何ができるのでしょうか?

時々すごくすごく思う。

親不孝してごめんなさい。
と。


あおい雪  DiaryINDEXpastwillMAIL