sasakiの日記
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2009年12月11日(金) 何はともあれ

 皆さん元気ですか?
 ロールケーキが食いたくて、スポンジケーキが食いたくて、クッキーがl食いたくて、辛抱に辛抱を重ね、我慢の限りをっ尽くし、忍耐もここら辺りが目一杯。というところで。
 折れた。
 ケーキ屋に出来立ての、今にも湯気が立ちそうな、黄色くロールされた、芯にしっかりとクリームを抱いたロールケーキが売っていて、迷うことなく買う。
 ナイフを取り出すことさえもどかしく、包装を引きちぎり、むしり食い。
 たまらんです。
 人の忍耐なんかたかがしれている。
 我慢すればするだけ、喉が騒ぐ。辛抱すればするだけ、そのことが頭から離れない。
 苦節、なんかどうということない。
 人齧りで、わたしの顔は赤く染まる。
 東京がもうすぐ控えているというのに、私のほっぺたは猿模様なのだ。
 やっちまったものは仕方ない。
 繁殖時期に尻が赤く染まる猿と一緒だ。
 
 玉子なんか大きらいだ。

 今日、髪切りに行ったら兄ちゃんに「肌が荒れていますね?大分寒くなってきたので、乾燥しますものね?どうしますか?毛穴ケアしておきますか?」とあからさまに尋ねられる。
 「いい!ばちがあたったんので。そうっとしておいてくれ。」
 いつか玉子アレルギーは治ると心のどこかで思っている。
 そんなことはあるはずがないのに、昭和生まれのバカ男は折を見ては玉子が入っている食品に手を出す。そのたび、顔が赤くなる。
 いい加減学習すればいいのに、それでも懲りない。
 ああ、天津丼、カツどん、チャーハン、すき焼き、玉子付き。牛丼、玉子付き、洋菓子全般、ドラ焼き、中華饅頭、玉子焼き、めだま焼き、玉子かけご飯、韮玉、ゆでたまご、らーめん、その他、その他諸々。
 今家にあるもの。
 残ったロールケーキ。イチゴ萩の月みたいなもの。ロイズのチョコレートケーキ。近所に出来たケーキ屋から買ってきた一口ケーキ。大判のクッキー。
 こういうことがあるのだ。時々。
 全部齧り倒す勇気がなく、ただ寂しく眺めて、ほんの端っこをハジハジと齧って後は朽ち果てていくのにまかす。
 冗談ではないのだ。
 エレファントマンは仰向けで寝られない病気なんだけど、最後の夜意を決して仰向けで寝て人生を終了する。
 僕はこれらのものを心置きなく食って、次に日に真っ赤な顔で人生を終えるのだ。どうなんだろう?
 僕は卵のことだけを12月11日の日記に書き記す。
 結構な馬鹿野郎なのだ。

 さよなら。


sasaki