sasakiの日記
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2005年05月20日(金) 円山登頂記念

 円山八十八箇所。と、登山口に書いてある。
 前回、どうやら63番目あたりでがっくりとして下山したらしく、きちんと登山道に安置されているお地蔵さんを見ていれば今いる自分の場所が分かる仕組みになっている。そんなことにも気がつかないところが多々あるらしい。225,5メートルの高さがあるらしい。全長1キロとのこと。どの程度の長さなのかが皆目見当がつかない。僕の部屋から円山の頂上があからさまに見える、ときどき手を振っているらしい人の影までも見えることがあるからどうせたいした山じゃないようだ。人によっては丘だという無礼な奴もいるがそういった批評は聞かなかったことにする。
 とにかく今日はムチャクチャな天気だった。あまりにもいい天気で街の景色がとても広く感じる。長い曇り空の下、日々鬱々と暮らしていると突然のドピーカンは景色さえ広くするみたいでやけに痛快だった。
 まず、自転車を綺麗に磨き円山方面まで乗り出す、この時点ではまだ山に登ろうといったことはまったく考えていない。遅ればせながら円山公園の桜が残っていたら桜の木下を走ろうかなあと思ってた。
 あっちこっちにまだ満開の桜が咲き乱れ、犬を散歩させている人、女子高校生の群れ(何でこんな時間に円山公園にいるんだ?)、昼飯食ってるOL、子供を抱えた女のひとの群れ(円山公園はこのひ圧倒的に群れが多い。)、お互いに隙をさらしあい今にも恋が始まるのでは?と言うカップル(邪魔だからどっかに行きなさいね?)、まだ花見の余韻が残っている。看板に「花見時期は過ぎたのでここで火を使うと許さないからね?」と書いてなかったら今にもあっちこっちでジンギスカン始めるようという気配が濃密に漂っている。
 「そうだ、山に登ろう。去年の雪辱。」
 僕は世間が山と呼ばないような丘みたいな山の登頂を断念している根性なしなんだ。老人達がひょいひょいと登る山をあきらめて途中で帰ってきた挫折感がずうっとあった。
 今年初の運動。
 入り口の地蔵さんや戦没者慰霊の像や(?)南無金剛菩薩像など登頂の無事を祈って手を合わせる。昔は手を合わせたり拝んだりと言うのが普通に出来なかったんだけどなんでも習慣になるもんだ。50過ぎるとそれなりに信心深くなったりするのか?情けねえ。
 とにかく登る。
 すぐ息が切れる。今年もまた断念か?。無念だなあ。
 脇をどう見ても僕より古い人の一段が追い抜いてゆく。
 悲しい。
 息が苦しい。
 肺が破れるんじゃないか?気胸がぶり返すんじゃないか?心臓麻痺というのもあるかもしれない。肝臓の調子も悪いから肝硬変も考えられる。登って200メートルくらいのところで大休止。まだ800メートルある。もうこのまま帰っちゃおうか?と思う。そして何食わぬ顔で今年一年暮らそうかとも思う。
 体というのはは不思議なもので普段しないことをするとしばらく拒否反応を起こす。休み終えてまた登り始めるともうどうと言うことはない。屈辱を取り戻そうとさっきの老人の一段を追いかける。どうしても抜き返さないと気がすまない。走り出そうかとさえ思うがまだ未登頂の山なのでいくらなんでも暴挙が過ぎると思い自制しながらもひたひたと追い詰める。追い抜くときは一気に。マラソンの鉄則を思い出す。どうだ参ったかと思い振り返って
見たが別段誰も参っている気配はなかった。そうなんだろうな。
 ややしばらく登っていくと、子供背負った若いお母さんらしき人がえっちらおっちら登っている。やっぱりかあ。やっぱりこんな山なんだ、子供を背負ってでも登れる山。それを僕は途中で逃げた卑怯な男だったんだなあああああ。それにしてもいい天気だ。下を見下ろすと街や車が見える、陸上競技場、テニスコート。目がくらむ。ぼくは高所恐怖症だった。とても厄介で面倒くさい男なのだ。
 それでも20分もしないくらいで頂上に着いた。万歳をしようと思ったが周りの人たちは淡々と下の景色や空を見上げていて、静かな頂上風景になっている。まあ、いいか。
 西友で買って来たハスカップランドとドーナツを食べる。あまりなごんでいてもしようがないので自分の家を見てから下山する。自分の家はこうやって見下ろすと自分の家から見上げるよりも圧倒的に遠いと言うことを学習した。帰りは早かった。誰も見てないところでカンフーの真似をしながら降り
る。少し左のひざを痛める。左の膝は昔から痛めていたところで、昔徳之島で卓球を真剣にやってしまったときにこしらえた古傷だ。痛い。
 帰り道新しく出来た中華料理屋をのぞく。
 マーボースープと言うのがランチにあり、マーボースープと言うのは長いこと探していたメニュウだったの近々必ず行く。渋谷のエピキュラスの近所にマーボースープのおいしい店があった。今にして思えば本当においしかったかどうかは怪しいもんだけど。記憶はもう一度巡り合いたいといっているので。家でもなんども挑戦してるんだけどどうみても麻婆豆腐を薄めたものにしかならない。
 DVDを見ながらお昼寝。
 今日はいい天気。
 いい身分だ。

 日曜日に澄川のディーポという店でペータ、白幡のところのバンドとライブやる。ケィジャン料理の店。どんな料理なんだろう?マスターは一匹長屋の時によく来てくれた人で今は札幌で暮らしてディーポやってる。徹から聞いてはいたんだけどなかなか行く機会がなかった。
 とにかく5月は日曜日がまる塞がりしている。
 次は百章の練習だ。
 年寄りばかりなので構成がなかなか頭に入らないで同じ事を聞きあっている。将来の練習も入ってるみたいだ。

 新村君のニューヨークメールを紹介したいんだけどこれは一応私信なので新村君の許可を得なければならない。

 スポ太郎がよじ登ってきて太股の間に座って股間の匂いをかいでいる。
 とにかく人の股間の好きな猫だ。去勢したらホモ猫になったか?

 今日は山登りしたので早く寝るためにこんなに早く日記を書いている。
 次はハルカ山だ。まだ歌川の助けは要らない。
 歌川といえばその後どうなったか聞いてみないといけない。


sasaki