sasakiの日記
DiaryINDEXpastwill


2003年10月14日(火) ひとり言


 声ひとつ   たてないで
 後姿  見てる
 愛してると 気づいたよ
 こんなところで
 恋の唄ひとつ  あなたにあげる
 それで  さよなら
 そう  ひとりさ

 
 昔ほどノートに雑感を書き込むということがなくなった。
 作詞ノートか日記かよくわからないというのが僕のノートだった。
 今は机に向かい、パソコンを立ち上げ、その中の作詞のノートを広げぼんやり座る、というのが作詞作法みたいになっていて、落書きみたいなものまで溜めておくということがなくなってきている。
 間違いなく怠惰になってきている。
 その反動か、酒飲んで酔っ払ってくると何かアイディアが沸くらしく、手元にある紙、新聞紙の横や、本の表紙、伝票の裏など手短にあるものに書き込みをする。
 朝起きてテーブルの上を見ると昨日の殴り書きがある。
 夕べほどは感激しない。その盛り上がって書いたことの感激ポイントがよく見えなくて困る。書き留めるくらいだからよほど盛り上がっていたに違いないんだけど。
 酔っ払いの考えていることなんかたかが知れているはずなんだけど。

 例えば。
 エス・アールの封筒の裏に書いてあった。

 今度は僕の番だ。
 神様は毎日本を書く。
 それもつまらないペーパーバック。
 多分僕の行く先は決まっている。
 抵抗しても仕様がないくらい決まっている。
 それに従うしかないのか?
 ジタバタしてもどうしようもないのか?
 いくら決まっていてもそれには抵抗してみたい。
 でも、TVで見たものが答えだった。
 青海ガメは必ず卵を産みに陸に戻る。
 僕はどこに戻るのか今は決まっていない。

 僕は何がしかのストレスを日々感じているようだし、僕の知らないところで僕は何かにプレッシャーを受けているようだ。
 なんだろう?
 TVで何を見たんだろう?謎だ。
 何で海がめが突然出て来たんだろう?

 こうやって意味のわからないことを紙に書いて、朝起きた自分に謎解きを強いる。
 全部が全部ひどいわけじゃなく、最後の2行はなかなかいい。
 形而上的ですらある。
 もしかするとノートに書く独り言よりも高尚なことを僕は酔っ払いながら考えているのかもしれないが、惜しいことにおぼえていない。そしてこの走り書きの大体が使い物にならない。

 さっきボブ・ディランのヴィデオを見ていて思ったことがある。
 何を?といわれても答えることが出来ない。
 これは企業秘密に属することだから。
 この間のラブソングに関係あることなのだ。
 ディランはジョンに、お前の唄にはポリシーがないといったらしい。
 それを聞いたジョンはショックを受けたとアナウンサーは言ってたが、信憑性はどうなんだろう。
 そしてジョンはまじめに詩を書くことに没頭したという。
 なんだかおとぎ話めいた話だが、ジョンが裁判を起こしたという話を聞いたことがないから多分本当なんだろう。
 
 
 
 
 この「ひとり言」は言ってみれば今、上に書いた落書きそのもの。
 落書きみたいに意味があまりなく、ただ、目には入るんだけど何が書かれているのかがよく考えるとわからないといった感じで、そしてメロディはあまり動かなく、サビもなく、ひたすら平坦に過ぎていくものが出来たらいいなあという気持ちで作った唄。
 アレンジャーは結構いろいろいじっているんだけどきれいにまとまっていて好きなテイクだ。

 僕は3枚目を作っていてもまだ、サビのある歌に幾分の抵抗感を持っているようだ。


 声の続く限り
 闇の中を叫ぶ
 見つかりそう  捜し物
 君のそばで
 近づくほどに  遠ざかるものを
 優しくなれ
 まちがいかな


sasaki