sasakiの日記
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2003年07月04日(金) サイクリングロードで呼び止められた。

 僕は歩きながら本を読むことが出来る、と前に書いたかもしれないけど、記憶力が低下している今もう一度書く。僕は歩きながら本を読む。二宮金次郎の再来と田舎ではよばれていた。ような気がするがあとで勝手に都合良く刷り込んだ記憶だと思うが。
 学校へ上がる前の僕の仕事は薪拾いと魚釣り。薪拾いは裏の山に入り杉や松の木っ端を拾い荒縄で縛り背負い山から戻る。健気なもんだ。
 魚釣りは晩飯の材料を仕込みに川にゆく。嘘じゃないって。まだ年端もいかないのにと思うのだろうが本当の話だ。その頃の僕の家は電気が通っていなく毎日の生活がランプというようなディープな田舎だった。そして普段の服装はというと絣の着物に草履、まるで次郎物語を地でいくような子供だった。様な気がするが今では記憶に靄霞がかかりはじめ記憶なのか創作なのかも判然としなくなってきている。兄弟に聞いても似たような年格好なものだから現実味のない話になってしまい、ますますわけわかんねえ。曾祖父さんはまだ刀指していたんじゃないか?などと耄碌したことを言い出す始末。ああ、やだやだ、年なんかとりたかねえなあ。
 誰か正確に記憶を修正してくれないかなあ。誰の記憶か解らなくなってしまうといった映画13Fみたいな状態になってきた。この記憶は誰のもの?
 
 そう、それで歩きながら本を読むという事に戻るんだけど。特に町中をを歩いていると景色がつまんないから、ついもっている本を読んでしまう。つまんない街並みの町に住んでいることが不幸の元なんだけど、まあ、それはおいといて、少し危なかったり、人に迷惑がかかるのではと思うかもしれないけどそんなことは金輪際ないのだ。うーん、今日は誰かに語りかけているような文体になっているけど、まあ、これでいこう。もう子供の頃からやっているので人の流れを避けながらいくらでも先に進める。

 前ふりが長くなったけど、昨日アイアムサムのサントラを買おうと思い13丁目のツタヤまでサイクリングロードを抜けて行こうとした。途中、週刊ポストと現代といった黄金のおじさん週刊誌とお茶をコンビニで買い、環状線からもう読みだした。
 「だっちゅーの西本はるか巨乳初ヌード」、「金正日急死」何が起きるか!、「おいしい冷麺」、星野仙一「私の勝負哲学」、追求!欠陥マンション「傾く億ション」、史上最高スクープカラー9連発、新体操発禁ヌード、上戸彩生写真付き、道路公団総裁「小泉改革潰し」オフレコ会議録公開、蓮池透「金正日に洗脳された朝日人へ」、未公開カラー小野真弓エッチなビキニ、W袋とじ千葉麗子完全裸身、国家公務員の6割はコネ採用だ!
 はー、写していて脱力感が湧いて来るくらいのおじさん度満点のタイトルなのだ。さて私は何を目的でこの2冊の週刊誌を買ったのでしょうか?見事当てた方には上戸彩の生写真を進呈しますナンチャッテ。といったことも放って置いて先に進む。
 左に曲がってサイクリングロードを通行しながら件の週刊誌を歩き読みしていた。どんなところ読んでいたかは覚えてないが相手に呼び止められるまでは気がつかなかったくらいだから多分やらしいところだろう。
 「幸男さん?」
 哲治だった。いつものように自転車用フル装備で、ヘルメットまで被っていた。
 「おう!哲治!どうした?」どうしたじゃねえだろうが、もう。週刊現代とポストを抱え持ち、さらに夢中になって読んでいる姿を見とがめられた。しまーった。えらいところを見られた。僕は焦った。
 「おうおう、どこに行くんだ、君は?えっ?」えっでも君でもじゃないだろうが全く。
 「いや、ちょっとそこまで。」ちょっとそこまでじゃないだろう、えっ?お前までが、哲治、そんなフル装備で。レーサー、見たいな格好しちゃって。
 考えたら僕等はさしで話すのが苦手な二人だった。気が動転しやすい奴ら同士なのだった。真っ昼間思いがけないところで会ったりすると照れが先に立ってまともなことが言えないと言う人がいるが僕と哲治はその典型。ちかじか電話するとか何とかお互い訳の解らないことを言って別れたが、茶にでも誘えば良かったかもしれない。しばらく哲治にベースを引いてもらっていない。そのことも今度会ったら頼まないといけんな。
 それにしても袋とじを開いているところででくわさなくって良かったなあ。僕の名誉も尊厳も何もあったモンじゃない。

 春雨の唄出来た。作詞 佐々木 幸男  作曲 稲村 一志

 一挙大公開!。週刊誌癖抜けないかも。

  まだ見ぬ友に書く手紙  今は粛々生きている
  降り積もるは雪か 経るは年か 今度いつ会える
  
  生きてきた証を示せ  今はまだ旅の途中
  古くも香り立ち 海に降る雨のごとく 静かなり

  夢はほのぼのと立ち上る  人と言葉と人の中で
  強くもまろやかに  月の夜 雲のごとく  遙かなり

  さわさわと雪が降る  春まだ遠き国
  晴れ晴れと雨が降る  琉球の屋根に
  今日もまた  人は人に 思いをはせる

  人の情けは酒になり  優しく浮き世を紡いでく
ともあれこの先は  ほどほどに 美しく 穏やかに

  まだ見ぬ友に書く手紙  今は粛々生きている
  降り積もるは雪か  経るは年か 今度いつ会える

  といったわけさ。腰が痛い。


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