sasakiの日記
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2002年11月15日(金) 中抜けで、はや、帰り道。ビユーーン!

 帰り

 CHECK OUT  10時。
 本番の次の日は大体早起き。それもすこぶるつき。どういうことでそうなるのか分からないけど、とにかく早い時間に目が覚める。オッサンでということと何ら関係はないと思う。それでもホテルにはヤラシいヴィデオがついているのである程度過ごすことは出来る。それも30分が限界で後はもう何もかも一緒で、通常放送の屋上カメラの映像を日が昇るまで眺める。ライブの次の日はある意味とてもつらい。

 もう眠れないことは分かっているので、持ってきた本を読み始める。件の「スキッピング・クリスマス」ジョン・グリシャム。ホテルのくず入れに叩き入れた本。多分、寝不足と自分の予想を遙か超えた最悪の中盤からエンディングにかけての展開。クリスマスをボイコットする中年夫婦の話で、世間の非難中傷にもひたすら耐え、敢然と豪華クルージングを決行する話だった筈なのに突然の変節。途中までとても気に入っていただけに。朝の6時。頭の奥でぶつんとキレル音がした。それはないべ?そっちにいくの。もう絶対に許さない。僕は基本的に本と映画にはとても寛大でB級、いやC級まででも許せる人間だったのに。ハアハアと息が荒くなるほどカッときた。昔プロレス中継で興奮して昇天した人もかくあらん。危ないところだった。

 まっすぐ上野駅に向かう。
 何とか荷物を一時預かりに入れようとしたらどこにも見あたらない。駅員に聞くと、今はもうコインロッカーのみで一時預かりはないという。世の中日に日に不便になってゆく。仕方ないので手荷物とギターをコインロッカーにいれようとしたところ、ギターがどうしても入らない。くっそー、二つ折りにしてでも入れたいのだがそうも行かず、ギターだけは担いで東京の街を徘徊しなければならなくなった。
 本当に用が済むと、このギターという奴はただの厄介者に成り下がる。薄うす余されモンじゃないかと思ってはいたのだが、持ち歩くと邪魔なことこの上ない。つくづくピアニストにならなかったことが悔やまれる。逗子の檜山君の所まで行こうと思っていたが断念。高々ギターノ重さに友情が負けてしまったと人は非難をするだろうが何とでも言え、ライブが終わって、朝気を失うほど血圧を上げた身には背中のギターは果てしなく重い。
 仕方ないのでパチンコ屋にはいる。朝の11時からパチンコだそれもギターを担いで。ほぼトホホ状態。まだ6時間半ある。もうこれが全然楽しくない。日曜日で知り合いの事務所もしまってるし。次はどこに行く?パチンコ6000円スル。

 どうにも時間がつぶれないので映画を見倒すことにした。そして死んでもこの上野からは一歩も外にでないと決めた。全ては背中のギターのせいだ。余程宅急便ということも考えたのだが。不憫に思えたので背負い続けることにした。上野が好きだというわけじゃない。時間が経つに連れてとんでもない人混みへと上野は変身してゆく。とてもうっとうしい。今日はわりあい感情的に推移していくみたいだ。寝不足も関係している。かといってこのまま電車に乗ったら気持ちよく寝られるかというとそんなことはなく、どうなることやら。
  
 「ザ・リング」ハリウッドらしく話が簡単で、前半は日本版とほぼ同じ作りになっている。このまま進むと確実に寝てしまうだろうと行ったところで少しずつ変わっていく。本読んで、日本版見て、テレビ版見て、ハリウッド見て、
 結論。
 僕はやっぱりリングが嫌いだ。
 
 次にまだ時間が余っていたので飯を食いに上野。上野から出ていないんだっつうの。僕の趣味に合っている飲食店が異常に多い気がする。とてもハッピー。
 コロッケそば。
 
 立ち食いそば屋でもこれを食っている人を僕は見たことがない。
 外道。
 一言注意しておく。僕は金がなくって、いや経済が逼迫してここに至った訳じゃないことを強く言っておく。
 好きじゃないけど食いたくなるものの一つ。いくら説明しても泥沼に足を入れている感じがするので止めにするが、なめんなよ。ちくしょうー。

 札幌では絶対食わないもの。札幌にはまあないだろう。人に見られたら確実に後ろ指もんの食い物。

 2本目。
 「凶器の桜」
 窪塚は今日も窪塚だった。昔ほど感激の度合いが薄れてきた。
 そろそろ別の窪塚を捜そうよ。

 16時30分 電車に乗り込む。

 16時50分 ようやくしゅっぱーーつ。
 夜汽車よ札幌へ。

 疲れたからいい加減、途中だけど終わりにする。まる。
 


sasaki