sasakiの日記
DiaryINDEX|past|will
君の髪が風の 中で流れていった 流れ髪の君は とてもすてきです そういうと 君はくすっと笑い 君の好きな ”ユーフー”を飲みほす
あついあついお茶を飲み ポツリ ポツリ 話しかける 君は風
この歌の後先にこんな事が書いてある。
冬にあなたのとりとめのない話が始まり プツンと言葉が途切れたときに冬が始まろうとしています
忘れないでそのまま 4月の光の中で 忘れないでそのまま 4月の陽差しの中で
冬でうけた心の凍てつきは 春の暖かさの中で癒す 春のない僕はいったい 何処で慰めようか? 春の光は優しすぎて 淋しくなります
春のまどろみの中で 夢から醒めぬ君は 思い出の中に沈み込み 陽の暖かさのみ貪る
このノートは日記じゃないから前後の脈略はない。 本来なら恥ずかしくて人前に晒すと言った類のものではないのだが、客観性を持ってみると、そうかそうか、いろいろネガティブだったんだね君はと言った感想を持ってしまう。 若いっていうのは相当にロマンティックなところで生息する事を可能にするものなんだ。 だからといって今の僕が全く違うところにいるのかと言えばそんなことはなく、幾分冷静さはあるけど、目と鼻の距離に住んでいる隣人だ。 この歌には驚くほど情報が少ない。特に最近の僕の詩と比べてみるとよくわかる。 意図したわけでもないし、隠そうと思ったわけでも無い。 最初からあった歌だと思う。作った瞬間に出来てしまった歌。 唄う時間で出来てしまった歌。 僕は彼女に相当マイッテいた。 言葉なんてインチキだと思っていたのかもしれない。
僕はこの歌と「風待ち」を持って札幌に戻ってきた。 結局大根は日当たりが悪いのと、僕たちの夜中の小便攻撃で芽を出さずじまいだった。
sasaki

|