空想世界。
ふとした時に、ふと思うってこと。

2006年12月31日(日) 終わりで始まり

誰かが生まれ、誰かが死に
戦争が起きても、夜生き物が寝静まっても
それでも地球は回っていく

時間、という目に見えない不思議で
実在するかもあやしい流れに乗って
行き先があるのか、来た道はあるのか。

・・・そして、長かった
長かった夜が、今明けようとしている

・・・

旅。目指すところがどこだろうが
旅には帰るところがある
そう、僕も今夜帰るのだ

しかし、ずいぶん遠くへきてしまったもので
帰る道中も疲れが隠せない
そこで、代行を頼むことにした。

そういえば、代行と英行は少し似ている
具体的に言うと、行という漢字が同じなところだ
だが英行といっても代行ほど知られた名ではない。

そんな仲間意識を感じながらも
代行を待ちつつ、その会話に思いをはせ
予行演習をする

「はい どぉもー 本日は代行をご利用いただき
 ま・こ・と・に! ありがとうございます!」

『あ、ども』

「はい お客さん、本日はどちらまで!?」

『あ、○○町の・・・
 いや、あの虹の向こうまでお願いします』

「えっ・・・ 虹の向こうですか」

『はい。どこまでも限りなく、降り注ぐ虹の向こうへ』

「わっかりましたぁ じゃあ、二人でドライブと行こうぜ」

ぶーん・・・



なんてな ふふ
虹の架け橋なんてでてねぇしな。
ほんと、おれと他人とにゃ心の架け橋が一本もねぇよ
と、演習も終わったころに代行はやってきた


『代行、お願いします』

「はい どうもぉー ・・ってお客さん
 自転車じゃ代行できませんよ」


・・・世の中世知辛い。
じゃあ自転車日本一周の人が旅に疲れたら
どうやって生きていけばいいんだよぉぉぉ

気が付くと、代行の人は居なくなっていた。
・・・もうお前になんて親近感感じてやらないんだからっ
と、そっと優しく逆切れしておいた。

だが、旅は終わりを迎える。
そう・・・あの家へ数年振りに帰る付いたのだ。

これは旅の終わりではない
果てしない旅の始まりなのだ
とりあえず、疲れのせいかそのまま眠りにつくことにした。


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