2001年10月12日(金)   バリ旅行記 

2001年10月8日〜12日の日程でバリ島へ行って来ました。出発前夜、米軍のタリバーンへの空爆が始まった事を成田へ向かう電車の中で知ったのですが、幸いアクシデントは特にありませんでした。バリで印象に残った事を書きます。

ちなみに今回の旅ではバロンダンスもケチャックダンスも見ず、ウブドゥにも行かず、クタの夕陽も見ていません。では何をしていたかというとクタ〜レギャン間をやたら歩き回り、後はホテルのプールで泳いだりプールサイドで昼寝したり本を読んだりしていたのでした。
そんなわけで旅行記も軽く箇条書きに…と思ったんだけどえらい長くなってしまった。えへ。

■□■□■


ヤモリ  ホテルの部屋以外のあらゆるところにいたヤモリ達。レストラン、土産物屋、ホテルのロビー、とにかくあっちこっちにいました。爬虫類の苦手な人は辛いかも。カフェでヤモリを眺めつつご飯食べたりとかになるので。

ホテル  泊まったのはパドマ・バリという全400室の超大型ホテル。とは言ってもバリ島の条例だかで、「家屋の高さは椰子の木より高くなってはいけない」というのがあるらしく、建物は全て4F止まり。そのためやたら敷地が広く、フロントやプールに行くのも外に出て、庭を回って…というルートを辿らなくてはいけなかった。ホテルの庭にも大量の蛙とヤモリがうろうろしていました。特に雨の後の蛙の多さは凄かったです。

ヒンズー教  街中の至るところで見かけるのがヒンズー教のお供え物。笹の葉を編んだ小さな皿に乗ったお米、果物、ビスケット、花、ピンク色の線香。皆、家(店)の前の歩道に朝それを置くのが日課の様子。タクシーの中にも置いてあった。ごく普通に、宗教が浸透しているんですね。夜になるまでにはそれらのお供え物は通行人が蹴ったり踏んだりでぐしゃぐしゃになってしまうのですが、翌朝適当にそれを掃いて、また新しいお供え物を置く…。のエンドレス。最初は「???」だったけど半日くらいして、お供物だろうと察したのでした。インドネシアの島々ではバリだけがヒンズー圏だそうで、変わり種の島らしいです(他の島は皆イスラム圏)。

  バリには犬が多い。みんなしょぼくれた雰囲気で、おとなしく歩いています。みんな野良だろうと思っていたのですが実はそうではないという話を帰ってから何かで読みました。全ての犬には飼い主がいるけれども、日本のように愛玩&管理をしてないだけ、らしいです。仮に彼らが野良だとしても、食べるものには事欠かないよな、と思いました(お供え物とか)。

  海は、白砂じゃないのでいかにもなブルーの海ではなかったです。ただ水は結構キレイだったと思う。後で知ったけどクタビーチは波も高めでサーファー向けらしいですね。海で泳ぎたい人にはヌサドゥアあたりがいいみたい。

インターネットカフェ  日本語リードオンリーのお店がわりとあった。日本語入力が出来るカフェは生憎見つけられなかったけれども、レギャンにある bari@cybernet cafe というお店は転送速度も早く、PCにかなり精通しているおっちゃんがいらしたのでお薦め(500ルピア=約6円/1分)。ここは食べ物も美味しくて安くて、お店の雰囲気も良かった。

ミチュアミ  海辺、街中で声をかけてくる女性たち。「ミチュアミする?」「マニキュア指1本で50円」「花描く、カワイイよ」と大変熱心です。彼女達に限らず、バリの人々は非常に日本語が上手です。結局三つ編みはしてもらわなかった。ちょっと残念。中にはえらいぼったくる人もいるらしいです。しかし私の親指握って笑うなよ…。道ばたで。殺す。※私の親指は太くて超短い。

お土産  バリのお土産としてメジャーなのはバティク(更紗)、塩、砂糖、洋服。あとキャンドルや石鹸、アロマオイル等の雑貨系。どの店に行っても同じ品物が置いてあることが多かった。値段交渉は必須との事なので挑戦しましたが、時間がかかるのが難点。ヤモリを描いたキャンドルスタンド(行灯みたい)が気に入って最初に見かけたお店で値段を聞いたら「80,000ルピー」、2軒目で聞いたら「60,000ルピー」、最後のお店では「50,000ルピー」とてんでバラバラ。最後のお店で値切って40,000ルピー(500円)で買いました。何かを成し遂げたような気持ちになってしまった。で、バリのお店の品質管理は最悪。虫食い、染み付きというのはザラ。買う前に点検が必要です。ちなみにお土産を買うなら出国の際に空港で全て買ってもいいと思う。お店がめちゃくちゃ充実していて、品物の種類は街中と比較にならない。品質もいいし。問題はちょっと高い事だけですが、マジでお土産の心配は最後にしてもいいと思った。

食べ物  以前からずっと、ナシゴレンと呼ばれる焼き飯を食べてみたいと思っていたのですが、行ってみたらミゴレン(焼きそば)のほうが美味しかった。あと、ガドガドという温野菜サラダは甘いピーナッツソースがかかっていて、これも美味しい。サテ(焼き鳥)はわりとどうでもよかった。インドネシア料理は日本人の口に合うと言われていますが、実際美味しかったです。続くと飽きそうではあるけど。

物価  今、ルピーは弱い立場にあるようで物価は非常に安いです。私達の行った頃は1円=80ルピアでした。タクシーの初乗りが約30円、雑貨屋で 500ml のミネラルウォーターを買うと約20円。カフェでおなかいっぱい食べてお酒を飲んでも二人で1,500円程度です。この値段でもやっぱり相当高いうちに入ると思う。屋台ではナシゴレンが約10円で食べられる様子なので(まあ日本人が食べたら自動的に観光客値段に釣り上げられると思いますが)。

  フランジパニという花が大変可愛い(バリ名。いわゆるプルメリア)。大きめの白い5弁の中央はイエローがかっている。いい匂い。ホテルの敷地内にはたくさんフランジパニの木が植わっていた。そしてホテルで結婚式を挙げたらしい白人のお嫁さんの手にはフランジパニのブーケが。激可愛い!

バリエステ  今回唯一バリらしい事をしたのがこれ。日本でネットで予約して行きました。クリームバスという頭皮マッサージをしました。アボガドと朝鮮人参配合のクリームを付けて頭皮と髪をマッサージ&パック。気持ちいい。あと、マンディルルールと呼ばれるバリ特有のスクラブで全身マッサージをされ、私は更紗の布の上で涎をたらして眠ってしまったのだった。お店は Frangipani Esthetics 。高くないのでお薦めと言っていいと思いますが有名なフラワーバス(花を沢山浮かべたお風呂)はここではやっていません。

交通事情  クタ、レギャンのあたりは交通量が大変多い。マナーもあまり良くなさそうだし一方通行も多いのでレンタカーを借りて走るには勇気がいりそう。一度ものすごい交通渋滞を見かけました。一台のワゴンがエンコして、交差点(もちろん信号無し)の右折車、左折車、直進車が入り交じって前にも後ろにも全く動かない状態。で、ドライバーの皆さんは何をするかというとエンコした車をどかすのを手伝うわけではなく、ひたすらクラクションを鳴らすだけ。私と配偶者は雑貨屋の店先で雨宿りをしつつそれを15分くらい眺めていた。で、バリのバイクの多さと来たらもうハンパじゃないのですが、そんな交通渋滞の時、バイクメンは皆当然のように歩道に乗り上げ、爆走していくのでした(歩行者にもとばっちり)。この渋滞の時、ものすごい台数のバイクが溜まってしまい、さながら暴走族のようでした。ちなみにバイクは 90CC クラスの物が多かったです。Tiger とか Supra という車種が人気の様子。どっちも日本車。配偶者は「バリで一番印象に残ったのはバイク」だそうです。そうか…。

  10月は雨季と乾季の境目。スコールは降るが一時的と聞いたけれども、一度えらい長大雨に遭いました。昼食をとったカフェで2時間ちかく雨宿り状態。しまいには小雨の降るなか、とぼとぼと歩いて帰った。

■□■□■


バリは女子と行くと楽しいと思う。女子同士で買い物、エステ三昧というのはかなり楽しそう。今回買い物中やエステ中、配偶者をほったらかしにしたのでちょっと反省。

おまけ/旅行中に読んだ本:
宮本輝「人間の幸福」ホテルのプールサイドに放置して紛失。本としてはハズレだったのでいいけど。
中島らも「水に似た感情」バリ島を舞台にした小説、と言っていいのか。私小説のような。これもさほど面白くなかったなあ。
東海林さだお「ショージくんの青春記」バリまで来てなんでショージくん…と自分でも思ったけれどもやっぱり面白かった。
アラン・シリトー「屑屋の娘」表題の一遍がダントツで良かった。ぐっときました。訳者が良かったのかも(二人の訳者によって構成された短編集ですが、もう一人の訳したほうは今イチ)。

おまけ2/JAL 機内で見た映画:
「ブリジット・ジョーンズの日記」超アホで面白かったー。あの主演の女の子はこの映画のために7kg だったか太ったそうですが、あの身体でバニーガールの格好はないだろ! と笑いつつも、しかし大変チャーミングでした。


Mail pastDiary IndexHome