きまぐれをジェット気流に乗せて。...菱安

 

 

歪んだ蒼 - 2003年07月07日(月)

漆黒の翼が夜気を切り裂いて疾走する
反対車線を赤燈がグルグル廻り出すを
静かに、とても静かに見た気がする

視界のカタパルトは光りで装飾され
あの橋の向こう側へと誘って黄昏

渡る海鳥達が眠りの門を叩く頃
眠れない魂があても無くさまよう

闇に浮かぶ自販機の前で
俺は天使たちと話してたんだ
せりあがる機械油にまみれた汚れた眼で

しわくちゃの手で
熱っぽく語る物語は
とても楽しく、でも儚くて
ただでさえ細い目を更に細めながら
その先にある地平線を想像していた

大丈夫、探すのに疲れても
貴方もきっと止めたりはしないよ
俺と同じ眼をしているから


...



 

 

 

 

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