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■ 中国バブルの弾け方
2015/07/09
そろそろ日記の日付を過去も整理しないと
上海株式市場の2000銘柄弱が売買停止。
トレーダーツールも「売り」ボタンが無くなって「買い」ボタンだけという、なんとも、やはり資本主義からズレた感覚の施策をとった中国政府。
確かにそりゃ下がらんし、上がるだけだわな。
また、企業の株主の株式売買を半年間禁止。その煽りで自国の株を現金化できない中国人投資家が日本の株や世界の株を売りまくっているため、世界株安発生。政府が資金投入した財源の米国債も売却しまくっているため、とんでもないことになっている。
もともと、中国バブルは日本型バブル、リーマンショックやサブプライムローンで起きたバブルと性質が違う。
日本は100円の価値しかないものに1000円の値段をつけて、それらを皆が1万円借金しても、2万円で売れるから1万円儲けられる仕組みが暴走して、突然、「これ、100円で買えるよね?」とタブラ・ラサが起こり、皆それぞれに借金だけが残った。
米国は複雑な仕組みの金融商品を上記のような仕組み=金融工学で作り上げ、同じように借金だけが残った。
数年前から、中国不動産バブルがはじける、はじけると言われたが上記と大きく性質が違う。何故なら、中国の不動産はローンが一般的にない。資産家は年収何百億という企業並みの収入なわけだから負債を造らず、不動産を造る。売れなくても借金ゼロなのである。
そのため、不動産バブルがはじけても緩やかな破たんであり、日米とは違った形の不況を歩むという予想が一般的であった。
しかし、中国の国民に投機ブームがやってきて歴史は繰り返す。
元ケネディ大統領が靴磨きの少年が「株やってるんすよ」という台詞を聞き、最下層の人間まで借金をして株投機に熱くなっていることに危機感を感じ、株を売り、世界恐慌を免れた話は有名な話だ。
嘘みたいな露店のバナナを売っているオヤジが株価のチャートをずっと見ている写真を見たときは驚いた。
今回の中国の場合、パニック的なものであり、政府の対応も誤っていた。
世界的な恐慌になるかも知れない可能性すらある。
しかし、日本は大きな損害を免れると思っている。なぜなら、この状態でも100円を大きく上回る円安であり、引きずられて円高になっても逆に好材料となる。

2015年05月08日(金)
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